概要
生態と外見
ウナギ目は、硬骨魚に属する細長い体型の魚類で、海産・淡水産・汽水産いずれにも種を持つ。体長は数十 cm から、現生最大級の海産種オオウナギで 2 m を超える。最大の特徴は、腹鰭を欠き、背鰭・尾鰭・臀鰭が連続して 1 本のひれを形成する独特の体型。鱗は極めて細かいか退化、皮膚はぬめりに富む。
他分類との違い
通常の硬骨魚と比べて鰓孔が小さく狭い、頭蓋骨が単純化されている、幼生 (レプトケファルス、葉形幼生) が透明で扁平等、他目には見られない形態学的特徴を多数持つ。ニホンウナギを含む淡水性のウナギ科は淡水で成長して海洋深層 (マリアナ海溝付近) に回遊して産卵する「降河回遊」を行い、これは河川-海洋を結ぶ独特の生活史。
名前の由来
学名 Anguilliformes はラテン語 anguilla (うなぎ) + -formes (の形) で「ウナギ型」、英名 eels と同義。和名「ウナギ」(鰻) は古来からの日本語固有名で「ぬるぬる」の擬態語起源説が有力。
興味深い特徴
ニホンウナギ (Anguilla japonica) の産卵場は 2009 年に独立行政法人 (現国立研究開発法人) 水産研究・教育機構等の国際研究チームによってマリアナ海溝西方海域と特定された。日本沿岸から 2,500 km 以上離れた深海域で産卵し、孵化したレプトケファルスが半年-1 年かけて黒潮に乗って日本沿岸へ流れ着くという壮大な生活史が解明されている。
明日使えるうんちく
本目には電気を発するデンキウナギ (Electrophorus electricus) は含まれない。デンキウナギは南米産の淡水魚で「ウナギ」の名を冠するがウナギ目ではなくデンキウナギ目 (Gymnotiformes) に属する別系統の魚類。同様にウツボ (Muraenidae) は本目の海産種で、サメと混同されることがあるが系統的にはウナギの仲間。
