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CLASS

ギンザメ綱(ぎんざめこう)

Holocephali
動物界脊索動物門ギンザメ綱

概要

生態と外見

ギンザメ綱は、軟骨魚類のうちサメ・エイから分かれて深海環境に特化した古い系統。体長は概ね 1-1.5 m、銀白色の細長い体に大きな緑色の眼と、頭部後方にある単一の鰓孔 (さいこう、鰓裂が皮膜で覆われて 1 つの開口部に集約された構造) を持つ。雄は額に「フロンタルテンタクル」と呼ばれる先端が棘状の交尾補助器官を備える。

他分類との違い

軟骨魚綱の姉妹群である板鰓亜綱 (Elasmobranchii、サメ・エイ) が皮膚に楯鱗 (じゅんりん、歯と同じ象牙質起源の小さな鱗) を持ち体側に 5-7 対の鰓裂を露出させるのに対し、本綱は楯鱗を失って鱗のない滑らかな体表を持ち、鰓裂が鰓蓋 (さいがい、鰓を覆う蓋) で覆われる点が際立つ。歯は生え替わらず、上下顎に板状の歯板 (しばん) を 6 枚備えて貝殻を噛み砕く。

名前の由来

ギリシア語 holos (全体) + kephale (頭) で「頭が一体化した者」。上顎が頭骨と癒合 (autostyly、自家懸架) しており、サメのように顎が独立して動かない解剖学的特徴を表す。和名「ギンザメ」は銀色の体色と魚の意。

興味深い特徴

ニュージーランド沖の Chimaera 属では雄が交尾の際に額のフロンタルテンタクルで雌を固定するという、脊椎動物では極めて珍しい行動が観察される。化石記録は 4 億年前のデボン紀まで遡り、現生 50 種ほどは深海 200-2,600 m の暗黒帯に分布する「生きた化石」グループ。

明日使えるうんちく

ギンザメの眼の緑色の輝きは、輝板 (タペータム・ルキドゥム、眼底に光を反射させて再受光する反射層) によるもの。猫の眼が暗闇で光る仕組みと同じで、深海のわずかな光を効率よく集めるための進化適応である。

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