概要
生態と外見
ウニ綱は、棘皮動物門のうち腕を持たず、体が球形・半球形・扁平に丸まり全周に長い棘 (とげ) を密生させるクラス。棘の間に並ぶ管足で岩面を歩き、海藻や付着生物を口器で削り取って食べる。バフンウニ・ムラサキウニ・タワシウニ・タコノマクラ・カシパンなどを含み、岩礁から砂底まで多様な底質に生息する。
他分類との違い
ヒトデ綱・クモヒトデ綱が腕を放射状に伸ばすのに対し、本綱は腕を体壁の中に取り込んで球形化し、5 放射相称が体表の歩帯 (ほたい、管足が並ぶ縦縞) として残る。下面中央には「アリストテレスの提灯 (採食用の 5 本歯の咀嚼器)」と呼ばれる極めて複雑な顎構造を持ち、これが棘皮動物では本綱固有である。
名前の由来
ギリシア語 echinos (ハリネズミ) + eidos (姿) で「ハリネズミの姿」。全身を棘で覆われた外観をそのまま表す。和名「ウニ」は古来「海胆」「海栗」と表記され、海の栗の意。
興味深い特徴
ウニの可食部として珍重される黄色い「ミ」は実は生殖腺 (卵巣または精巣)。雌雄外見では区別できず、5 本の生殖腺が放射状に並ぶ。寿命は 30 年を超える種が多く、レッドシーアーチン (Mesocentrotus franciscanus) は年輪計測で 100 年を超えるとされる個体も知られる。ウニ卵は古典的な発生学のモデル生物として、受精・卵割の研究で多大な貢献をしてきた。
明日使えるうんちく
ウニの棘の根元には球状の関節があり、軽く触れる程度なら倒れるだけだが、刺激が強くなると棘が固定されて鋭く突き出す。すなわち棘の硬さを「ロック」できる仕組みを持ち、捕食者には固く、海流には柔らかく対応する 2 段切替の防御機構を備える。
この説明は役に立ちましたか?
下位分類
19件この分類の生物
2種同じ門の他の綱
棘皮動物門(門) の他の綱分類ツリー
分類ツリーを見る
ウニ綱 の分類階層を樹形図で確認する
