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CLASS

鉢虫綱(はちちゅうこう)

Scyphozoa

概要

生態と外見

鉢虫綱は、刺胞動物門のうち「クラゲ世代」が生活史の主体となるグループ。ミズクラゲ・タコクラゲ・エチゼンクラゲなど、私たちが一般に「クラゲ」と呼ぶ大型種の多くが本綱に属する。鐘 (傘) の直径が 30 cm を超える種も珍しくなく、エチゼンクラゲ (Nemopilema nomurai) は直径 2 m、重量 200 kg に達する。

他分類との違い

ヒドロ虫綱がポリプ世代を主体とするのに対し、本綱はクラゲ世代が大型化・長寿命化する。ヒドロ虫綱クラゲが持つ縁膜 (velum) を欠き、生殖腺が消化腔の内壁から派生する点で解剖学的に区別される。箱虫綱 (Cubozoa) と異なり鐘は箱型ではなく半球形で、視覚器は単純な眼点に留まる。

名前の由来

ギリシア語 skyphos (杯) + zoon (動物) で「杯の動物」。クラゲの鐘 (傘) を裏返した形が古代ギリシアの脚付き酒杯 skyphos に似ることに由来する。和名「鉢虫」も同様に器の形状を捉えた命名。

興味深い特徴

ミズクラゲのポリプは「ストロビレーション (横分裂、皿を重ねた形から円盤状に切り離す増殖)」で短期間に多数の幼クラゲ (エフィラ) を作り、大量発生を引き起こす。エチゼンクラゲの大発生は漁業被害として知られるが、原因として東シナ海でのポリプ着生基盤の人工構造物増加が指摘されている。

明日使えるうんちく

クラゲは体の 95% 以上が水分で、自重を支える骨格を持たない。打ち上げられたクラゲが「干物」のように縮んでしまうのはほぼ完全に水だけが残るためで、乾物にすると驚くほどわずかなフィルム状の塊しか残らない。

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