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六放海綿綱(ろっぽうかいめんこう)

Hexactinellida
動物界海綿動物門六放海綿綱

概要

生態と外見

六放海綿綱は、海綿動物門の中で骨片がケイ酸質の「6 放射軸骨片 (六放骨片)」で構成される綱。深海 (200 m 以深) に主に生息し、ガラス細工のような透明感のある骨格から「ガラス海綿」とも呼ばれる。体は壷型・籠型・チューブ型などで、海底に固着して濾過摂食する。

他分類との違い

普通海綿綱 (Demospongiae) がケイ酸 + スポンギン骨片で多形性を示すのに対し、本綱はスポンギンを持たず純粋なケイ酸 (ガラス) 骨格に特化。骨片が癒合し、種によっては一個体が立体格子状の硬骨格を作る点でも特異。襟細胞層が合胞体 (細胞境界のない連続細胞質) を形成する珍しい組織構造を持つ。

名前の由来

ギリシア語 hexa (6) + aktis (放射) + neros (神経の意ではなくここでは「骨片」転用) で「6 方向に伸びる骨片」を意味する。和名「六放」もこの 6 方向放射構造に対応。

興味深い特徴

代表種「ヴィーナスの花籠 (Euplectella aspergillum)」は精密なガラス格子の籠で、内部にエビの番 (つがい) を生涯閉じ込めて共生することで知られる。古来から美術品として珍重され、ヴィクトリア朝時代のヨーロッパで標本収集が流行した。光ファイバーに似た骨片はナノテク研究のモデルになっている。

明日使えるうんちく

ヴィーナスの花籠の幼エビは小さい頃に籠の中に入り、成長すると外に出られなくなり一生を共に過ごす。日本では結婚式の引出物として「永遠の愛の象徴」として贈られる地域もあり、自然界の「夫婦の籠の鳥」として親しまれている。

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