概要
生態と外見
石灰海綿綱は、海綿動物門の中で骨片が炭酸カルシウム (方解石またはアラゴナイト) で構成される唯一の綱。すべて海産で、潮間帯から浅海まで分布する。体は袋型または管型で、種によって 1 cm 程度の小型〜数十 cm まで多様。襟細胞が水流を生み出し、小孔から海水を取り込んで濾過摂食する。
他分類との違い
他の 2 つの海綿綱 (Demospongiae、Hexactinellida) が骨片をケイ酸 (ガラス) で作るのに対し、本綱は炭酸カルシウムを使う唯一の綱で、骨片素材で系統的に区別される。骨片は 1-3-4 軸放射 (アスター型) が基本で、ガラス海綿の 6 軸とも異なる。海綿動物門の中では最も古い化石記録 (カンブリア紀) を持つ。
名前の由来
ラテン語 calx (石灰) に由来し、骨片の素材を直截に表す。和名「石灰海綿」も同じく素材ベースの命名。
興味深い特徴
代表種にシラタマカイメン (Sycon) があり、生物学の教科書で海綿の基本構造を学ぶモデル生物として古くから使われる。化石記録は約 5.4 億年前のカンブリア紀から知られ、海綿動物の中でも最も古い系統の一つ。一部の種は方解石とアラゴナイトを使い分け、海水の温度や pH に応じて結晶構造を選択する。
明日使えるうんちく
石灰海綿綱の骨片はサンゴ礁の堆積物に混じり、サンゴ礁の「砂」の一部を形作っている。波打ち際の白い砂は、サンゴだけでなく、こうした海綿の骨片が長い時間をかけて崩れて積もった「動物の遺骸」でもある。
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