概要
生態と外見
有鱗目ボア科の大型のヘビで、全長 5〜6 m 級に達し、体重では世界最重量級のヘビとされる。オリーブ緑の地に黒い楕円形の斑紋が並び、目と鼻孔が頭の上側に付くため、水面からわずかに顔を出して周囲をうかがえる。南米のアマゾン・オリノコ川流域の湿地・河川に生息し、水中で待ち伏せて獲物を絞め殺す無毒のヘビ。
他分類との違い
最長のヘビとされるアミメニシキヘビが細長いのに対し、本種は体が太く重いため「最重量級」と表現される。同じボア科で卵胎生である点はボアコンストリクターと共通するが、本種ははるかに大型で、より水中生活に依存する点が異なる。
名前の由来
学名 Eunectes murinus の Eunectes はギリシャ語 eu (良い) + nektes (泳ぐ者) で「良き泳ぎ手」を意味し、水生の習性を表す。murinus はラテン語「ネズミ色の」に由来する。和名「オオアナコンダ」は大型であることと、現地名に由来する「アナコンダ」を組み合わせた呼称。
興味深い特徴
水中生活に適応し、目と鼻孔が頭頂寄りに付くことで体を沈めたまま呼吸と監視ができる。卵胎生で水辺に子を産む。繁殖期には複数の雄が一匹の大型の雌に絡みつく「ブリーディング・ボール (繁殖の球)」と呼ばれる集団求愛が観察される。
明日使えるうんちく
伝説的な巨大さで知られ、しばしば誇張された大きさが語られるが、信頼できる記録は全長 6 m 前後までとされる。雌が雄より大幅に大きい性的二型を示し、繁殖をめぐる雄間の競争が特徴的。湿地の頂点捕食者として、カピバラやシカ、カイマンまで捕食することがある。
基本情報
Eunectes murinus
エウネクテス・ムリヌス
Green anaconda
グリーンアナコンダ
5〜6 m(全長)
オス 30〜70 kg / メス 100〜200 kg
10〜30 年(野生は短命・飼育下で長命)
肉食(哺乳類・カイマン)
湿地・河川
南米北部(アマゾン・オリノコ川流域)
