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アオウミガメ(アオウミガメ)

Chelonia mydas

概要

生態と外見

カメ目ウミガメ科の中〜大型海産カメで、甲長 1.0〜1.5 m・体重 100〜200 kg 級、最大個体で 300 kg を超える。背甲は橄欖緑〜暗褐色で、体内脂肪が緑色を帯びることが英名 Green の由来。世界中の熱帯・亜熱帯海域に分布し、産卵は砂浜で集団的に行われる。成体は完全草食性で海草 (アマモ・ウミヒルモ) と海藻を主食とするが、幼体は雑食性で甲殻類・クラゲ等も摂る。IUCN レッドリストでは Endangered (EN) 評価 (2004 年改訂)。

他分類との違い

同科のタイマイ Eretmochelys imbricata と比べ、本種の嘴はタイマイより鈍く幅広い形状で海草食に適応 (顎縁に細かい鋸歯を持つが、タイマイのような鋭い鉤状ではない) で、頭頂の前額板が 1 対 (タイマイは 2 対) であることで識別。アカウミガメ Caretta caretta と比べ、頭部が相対的に小さく成体は完全草食 (アカウミガメは肉食〜雑食) で食性が異なる。オサガメ Dermochelys coriacea (オサガメ科) とは別科で、革質甲羅でなく硬質鱗板甲羅を持つ。

名前の由来

学名 Chelonia mydasChelonia はギリシャ語 khelōnē (カメ)、mydas は古代地中海地域でリクガメ・ウミガメに用いられた語で語源は不明確だが「水のカメ」の意とされる。和名「アオウミガメ」は脂肪・肉の青緑色から。

興味深い特徴

産卵の砂温で雌雄が決まる「温度依存型性決定 (TSD)」を持ち、約 29℃ 付近 (個体群差あり、文献値 28.5-30.3℃) を境に高温で雌、低温で雄が孵化する。気候変動による砂浜温度上昇で雌偏向が世界的に進行しており、フロリダ・グレートバリアリーフでは雛の 99% が雌の事例も報告されている。

明日使えるうんちく

成体は数千 km 規模の回遊を行い、生まれた砂浜に産卵で戻る「natal homing (生地回帰)」が衛星追跡で確認されている。地磁気を航路の指標に用いるとされ、Geomagnetic Imprinting 仮説の代表例。アジアでは食用・卵の採集が伝統的に行われたが、ワシントン条約により現在は国際取引が原則禁止 (附属書 I)。

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基本情報

学名

Chelonia mydas

学名(カナ)

チェロニア・ミダス

英名

Green sea turtle

英名(カナ)

グリーンシータートル

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施設情報は施設別ページから確認できます。

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論文

Honu Count: how shell-etchings, participatory science, and a novel online survey are improving assessments of the Hawaiian Green sea turtle (Chelonia mydas) population.

10.1186/s12862-026-02523-x