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ミドリイシ (エルクホーンサンゴ)(エルクホーンサンゴ)

Acropora palmata
動物界刺胞動物門花虫綱ScleractiniaAcroporidaeAcroporaミドリイシ (エルクホーンサンゴ)

概要

生態と外見

エルクホーンサンゴ Acropora palmata は西大西洋・カリブ海の浅瀬 (水深 1〜5 m) に生息する造礁サンゴで、ヘラ状に平たく広がる太い枝が大ジカ (エルク) の角に似る。コロニーは 3 m 以上の幅に達し、波当たりの強い礁稜部 (reef crest) で密な群落を形成する。本種も褐虫藻と共生し、年間 5〜10 cm の枝成長を示す。

他分類との違い

同属の A. cervicornis は円柱状の細い枝で深所 (5〜25 m) に多い一方、本種は扁平な枝で礁稜部の浅所を占める「住み分け」が見られる。アジア・太平洋の A. millepora とは異なる地理的分布 (大西洋固有)。Faviidae 科のキクメイシ類のような塊状サンゴと比べ、波浪に対する成長戦略が異なる。

名前の由来

属名 Acropora は枝先端の軸ポリプ開口を示すギリシャ語由来。種小名 palmata はラテン語 palma (掌・ヘラ) に由来し、ヘラ状に広がる枝を表す。英名 Elkhorn は北米大陸の大ジカ「エルク」の角形に由来。

興味深い特徴

A. cervicornis と同様、1980 年代以降の白帯病・白化・ハリケーンで西大西洋個体群は約 97% (1970 年代比) という壊滅的減少を経験した。礁稜部の純群落が広範に失われた歴史を持つ。

明日使えるうんちく

ベリーズ・バハマ・フロリダの礁稜部はかつて本種の純群落が「サンゴ林 (coral forest)」を形成していた。1980 年以前を知るダイバーは「砂浜に向かう途中で必ず本種の林を抜けた」と回想することが多く、リーフ生態学では「失われた基準状態 (shifting baseline syndrome)」の代表例として引用される。

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基本情報

学名

Acropora palmata

学名(カナ)

アクロポラ パルマータ

英名

Elkhorn coral

英名(カナ)

エルクホーンコーラル

大きさ

3 m(コロニー幅。年間成長5-10cm)

食性

光合成・捕食(褐虫藻との共生+プランクトン捕食)

活動時間帯

固着(造礁性)

生息環境

浅海サンゴ礁の礁稜部(水深1-5m)

分布

西大西洋・カリブ海

見られる施設

施設情報は施設別ページから確認できます。

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論文

Acropora palmata — WoRMS World Register of Marine Species

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論文

The 1983 Caribbean Acropora die-off and shifting baseline syndrome on coral reefs

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