概要
生態と外見
北極圏の海氷上を主要生息域とするクマ科で、体長 雄 2.4〜3.0 m・雌 1.8〜2.4 m、体重 雄 350〜700 kg 級・雌 150〜300 kg 級。被毛は中空構造で実際の毛色は黒色皮膚を覆う半透明、光散乱で白く見える。流氷上でアザラシ (主にワモンアザラシ・アゴヒゲアザラシ) を待ち伏せ狩猟する高度な肉食性で、クマ科で最も肉食依存度が高い。IUCN レッドリストでは Vulnerable (VU) 評価で、海氷縮小による分布縮小が深刻。
他分類との違い
ヒグマ (U. arctos) から約 50 万年前に分岐したと考えられ、両種間で交雑個体「grolar bear」が野生で確認されている。クマ科の中で唯一の海生適応で、長距離遊泳 (数百 km 級) の観察記録もある。
名前の由来
属名 Ursus はラテン語で「クマ」、種小名 maritimus は「海の」の意味で、海氷依存の生態を表す。和名「ホッキョクグマ」は「北極熊」の音読みで、明治期の動物分類学受容と共に定着した。
興味深い特徴
足裏に微細な突起 (papillae) と毛が密生し、氷上での滑り止め機構として機能する。皮下脂肪は 5〜10 cm 厚に達し、冬期の絶食と低温に対応する。新生仔は約 600 g で雪洞 (maternity den) 内で生まれ、母親の体温と脂肪に依存して育つ。
明日使えるうんちく
肝臓にビタミン A が極端に高濃度で蓄積され、人が摂取すると急性中毒を起こすことが古くから探検記録に残る。陸生肉食目で唯一の偏向肉食 (hypercarnivore) として、犬歯がクマ科他種より細長く進化している。
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基本情報
学名
Ursus maritimus
学名(カナ)
ウルスス・マリティムス
英名
Polar Bear
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