生態と外見
新生代の始新世ごろのヨーロッパ (フランス) に生息した、絶滅した小型の哺乳類とされる分類群。本種は断片的な化石 (主にあごや歯) から知られ、体格や生態の詳細な復元には限界がある。歯の形態から、その系統的位置や食性が検討されている。
他分類との違い
本種は化石のあごや歯の特徴から記載された分類群で、その系統的位置については検討が続いている。同時代の他の小型哺乳類とは、歯の形態によって区別される。
名前の由来
属名 Thaumastognathus は「驚くべき」を意味するギリシャ語 thaumastos と「あご」を意味する gnathos の組み合わせに由来し、特徴的なあごの形を反映していると考えられる。種小名 quercyi は産地であるフランスの地名 (ケルシー地方) にちなむ。和名は学名のカタカナ表記を用いる。
興味深い特徴
フランスのケルシー地方は、始新世から漸新世にかけての多様な哺乳類化石を産することで知られる。本種もその一つで、当時のヨーロッパの哺乳類相を知る手がかりとされる。
明日使えるうんちく
学名には研究者が抱いた印象が反映されることがある。「驚くべきあご」という意味の名前は、記載した研究者がその化石のあごの形に強く印象づけられたことを物語っている。