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フンボルトペンギン(フンボルトペンギン)

Spheniscus humboldti
動物界脊索動物門鳥綱ペンギン目SpheniscidaeSpheniscusフンボルトペンギン

基本情報

学名

Spheniscus humboldti

学名(カナ)

スフェニスクス・フンボルディ

英名

Humboldt penguin

英名(カナ)

フンボルトペンギン

生態と外見

ペンギン目ペンギン科の中型ペンギンで、体長 65〜70 cm・体重 4〜5 kg 級。背面黒色、腹面白色で、胸部に黒い U 字バンドと顔の白い眉状ライン (眼の周りピンクの裸出皮膚も特徴) を持つ。南米西岸 (ペルー〜チリ) の冷たいフンボルト海流域に分布し、岩礁海岸・島嶼で集団繁殖する。アンチョビー・イワシ等の小魚を主に捕食。IUCN レッドリストでは Vulnerable (VU) 評価で、エルニーニョ時の餌資源変動と漁業混獲が脅威。

他分類との違い

同属 Spheniscus のマゼランペンギン S. magellanicus・ケープペンギン S. demersus・ガラパゴスペンギン S. mendiculus と外見が酷似する。フンボルトは胸の黒バンドが 1 本 (マゼランは 2 本)、目周辺の裸出皮膚が広い (ケープより)、体格がガラパゴスより大きい点で識別。亜南極圏のアデリーペンギン Pygoscelis adeliae やコウテイペンギン Aptenodytes forsteri と比べ、温帯〜熱帯系統で氷上生活せず岩礁穴に営巣する。

名前の由来

学名 Spheniscus humboldtihumboldti はドイツの自然学者 Alexander von Humboldt (1769-1859) への献名で、本種が生息する寒流もフンボルト海流と命名された。属名 Spheniscus はギリシャ語 sphēn (楔) に由来し、流線形の体型を表す。和名はそのまま音写。

興味深い特徴

繁殖は岩礁の穴や鳥糞 (グアノ) 層を掘った巣で行い、19〜20 世紀のグアノ採掘で繁殖地が大きく失われた歴史を持つ。日本の動物園水族館での飼育下繁殖個体数が世界最多 (1,800 羽超、2024 年時点) で、これは飼育環境が原産地の気候に近いことと長年の繁殖技術蓄積による。

明日使えるうんちく

フンボルトペンギンは水中で最大 60 m 級の潜水を行い、1 回の潜水時間は通常 1〜2 分。気温 30 度以上では羽毛のメンテナンスのため海水浴を頻繁に行う。日本では葛西臨海水族園の繁殖プログラムが原種血統管理で国際的に評価されている。

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