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アオリイカ(アオリイカ)

Sepioteuthis lessoniana

基本情報

学名

Sepioteuthis lessoniana

学名(カナ)

セピオテウティス・レッソニアナ

英名

Bigfin reef squid

英名(カナ)

ビッグフィンリーフスクイッド

大きさ

30〜50 cm(全長(外套長20-35cm))

体重

0.5〜2.5 kg

寿命

6〜9 年(単位は月・短命型)

食性

肉食(小魚・エビ)

生息環境

浅海岩礁・サンゴ礁・海藻帯(水深0-100m)

分布

インド太平洋(紅海・東南アジア・オーストラリア・日本本州以南)

生態と外見

ツツイカ目ヤリイカ科 Sepioteuthis 属の中型十腕類で、外套長 20〜35 cm・全長 30〜50 cm、体重 0.5〜2.5 kg 級。外套全体に幅広い菱形の鰭 (ヒレ) が付き、鰭の長さが外套長とほぼ等しい (英名 Bigfin の由来)。体色は淡褐色〜半透明で、繁殖期や捕食時に体色を瞬時に変化させる。インド太平洋 (紅海・東南アジア・オーストラリア・日本本州以南) の浅海岩礁・サンゴ礁・海藻帯 (水深 0〜100 m) に分布。小魚・エビを採食。

他分類との違い

同科のヤリイカ Loligo bleekeri やケンサキイカ Uroteuthis edulis と比べ、本種は鰭が外套全長にわたって幅広く、より丸みのある体型を持つ。同属の温帯種 Sepioteuthis australis (南半球) と分布が異なる。コウイカ類と異なり cuttlebone を欠き、薄い透明なグラジウス (gladius、軟甲) のみを持つ。

名前の由来

学名 Sepioteuthis lessonianaSepioteuthisSepia + teuthís (イカ) で「コウイカに似たイカ」の意で、コウイカ型の幅広い鰭を持つ点に由来。種小名 lessoniana はフランスの博物学者 R.-P. Lesson への献名 (d'Orbigny 1826 記載)。和名「アオリイカ (障泥烏賊)」は江戸期からの呼称で、武具の障泥 (あおり、騎乗時の馬の腰布) の幅広い形状に体形を見立てた命名。

興味深い特徴

近年の分子系統解析で本種は実際には複数の隠蔽種 (cryptic species) からなる種複合体であることが判明している (Cheng et al. 2014)。日本周辺だけで「シロイカ型」「アカイカ型」「クアイカ型」の少なくとも 3 系統が知られ、形態・遺伝・産卵環境で識別される。沿岸産業上は単一種として扱われる。

明日使えるうんちく

日本では夏〜秋の重要釣魚で、エギング (餌木釣り) の主対象。寿命は 6〜9 か月と短く、春に孵化した個体が夏秋に成熟・産卵する短命型。刺身・寿司ネタとして高級で、特に北陸〜九州で「水イカ」「ミズイカ」と呼ばれて珍重される。台湾・中国沿岸でも食用として重要。

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