概要
生態と外見
レア目レア科の大型の飛べない鳥で、体高 1.3〜1.7 m・体重 20〜30 kg 級と南米最大の鳥。全身は灰褐色の柔らかな羽毛に覆われ、長い首と 3 本指の脚を持つ。南米 (ブラジル・アルゼンチン・パラグアイ等) の草原 (パンパ) やサバンナに群れで生息し、植物の葉・種子・果実のほか昆虫・小動物も採食する雑食性。
他分類との違い
同じ古顎類 (Palaeognathae) のダチョウ Struthio やエミュー Dromaius と外見が似るが、本種は南米固有で、ダチョウ (2 本指・アフリカ) より小型、エミュー (3 本指・オーストラリア) とは別大陸にすむ。同科のシギダチョウならぬレア類ではヒメレア Rhea pennata (旧 Pterocnemia) と分布の一部が重なり、本種はより低地の草原を好む。
名前の由来
学名 Rhea americana の Rhea はギリシャ神話の女神レア (大地・豊穣の女神) に由来し、americana は分布する南米 (アメリカ大陸) を表す。和名「アメリカレア」も分布に由来し、英名 Greater rhea は近縁のヒメレアより大きいことを示す。
興味深い特徴
繁殖では雄が縄張りと巣を持ち、複数の雌が同じ巣に産卵する「一妻多夫的かつ一夫多妻的 (乱婚的)」な繁殖システムをとり、抱卵と育雛は雄が担う。1 つの巣に数十個の卵が集まることもある。長い脚で素早く走り、走行時に首を低く伸ばして方向転換するのが特徴。
明日使えるうんちく
ヨーロッパでは飼育個体が逃げ出して野生化した例があり、ドイツ北部に定着した個体群が知られる。羽毛は古くから装飾やはたき (フェザーダスター) に利用され、肉や革とともに南米で農牧業の対象にもなってきた。群れで草原を移動する姿は南米パンパの象徴的な光景とされる。
基本情報
Rhea americana
レア・アメリカナ
Greater rhea
グレーターレア
130〜170 cm(体高)
20〜30 kg
10〜15 年
雑食(葉・種子・果実・昆虫・小動物)
昼行性
草原・サバンナ
南米(ブラジル・アルゼンチン・パラグアイ等)
