生態と外見
新生代古第三紀始新世末から漸新世にかけてのヨーロッパから化石が見つかっている、すでに絶滅した偶蹄類である。アントラコテリウム類に属し、カバを思わせる体つきで水辺の植物を食べていたと考えられる。歯やあごの化石を中心に知られる。
他分類との違い
アントラコテリウム類は現生のカバに近縁とされる絶滅グループで、現生のどの偶蹄類とも直接は一致しない。歯の形によって近縁な属と区別される。
名前の由来
属名 Rhagatherium はギリシャ語で「裂け目・割れ目」を意味する語と「獣」を意味する therion に由来すると考えられる。種小名 kowalevskyi はロシアの古生物学者コワレフスキー (Vladimir Kovalevsky) への献名とされる。
興味深い特徴
アントラコテリウム類は数千万年にわたって栄えた偶蹄類で、カバ類につながる系統と考えられている。本種のような化石は、その分布と進化の広がりを示す。
明日使えるうんちく
カバは見た目こそずんぐりしているが、その遠い祖先はアントラコテリウム類をへてクジラとも系統がつながると考えられている。