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アライグマ(アライグマ)

Procyon lotor

概要

生態と外見

アライグマ科アライグマ属の中型食肉目で、体長 41〜70 cm・尾長 19〜40 cm・体重 4〜9 kg 級 (北米個体で 12 kg 級の記録)。灰褐色〜赤褐色の体毛、眼の周囲に黒い帯状斑 (覆面のような外見)、尾には 5〜8 段の黒い輪縞模様を持つ。前肢の指は人間に近く器用で、皮膚は触覚感度が高い。北米原産で、欧州・日本・コーカサスへの導入個体群が定着し外来種問題化。雑食性で果実・昆虫・小動物・水生生物・人為的食物を採食。IUCN レッドリストでは Least Concern (LC) 評価。

他分類との違い

アライグマ科 (Procyonidae) の他属 (キンカジュー属 Potos・ハナグマ属 Nasua 等) と比べ、本属 Procyon は北米温帯〜亜熱帯の汎用主義者として独自進化した。レッサーパンダ Ailurus fulgens (レッサーパンダ科 Ailuridae) と尾の輪縞が類似するが、分布 (アライグマは新大陸、レッサーパンダは旧大陸ヒマラヤ) と顔の覆面斑で容易に識別される。

名前の由来

学名 Procyon lotorProcyon はギリシャ語「犬の前 (こいぬ座のプロキオン星に由来し、犬類の前段階を意味する分類観念)」、種小名 lotor はラテン語「洗う者」で前肢で食物を水に浸す習性に由来する命名 (リンネ 1758 年命名)。英名 Raccoon は北米先住民アルゴンキン語族 aroughcun (「手で擦るもの」) に由来。和名「アライグマ」も「洗う」習性に基づく。

興味深い特徴

前肢を水に浸して食物を「洗う」と古来から考えられた行動は、近年の研究では水中の触覚感度を高めて獲物の存在を探る感覚行動と再解釈されている。前肢の皮膚は水に濡れると機械的受容感度が約 4 倍に向上し、視覚に頼らない採食を可能にする。日本では 1977 年放映のアニメ「あらいぐまラスカル」がペット飼育ブームを引き起こし、その後の遺棄個体が野生化して特定外来生物に指定された経緯がある。

明日使えるうんちく

野生個体は狂犬病・アライグマ回虫 (Baylisascaris procyonis) の主要な保有種で、北米・欧州で公衆衛生上の問題。日本では神奈川県・北海道を中心に農作物被害・在来種圧迫が深刻化し、特定外来生物として防除対象。本種の高い知能と問題解決能力は動物心理学の古典的研究対象で、ボックスパズル課題で犬・猫を上回る成績を示す。

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基本情報

学名

Procyon lotor

学名(カナ)

プロキュオン・ロトル

英名

Raccoon

英名(カナ)

ラクーン

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