概要
生態と外見
フラミンゴ目フラミンゴ科で最大かつ最も広く分布するフラミンゴで、体高 1.1〜1.5 m・翼開長 1.4〜1.7 m・体重 2〜4 kg 級。全身は淡いピンク〜白で、翼に鮮やかな赤と黒、長い首と脚、下向きに曲がった独特の嘴を持つ。アフリカ・南欧・中東・南アジアの塩湖や干潟に大群で生息し、藻類・小型甲殻類・プランクトンを濾過摂食する。
他分類との違い
近縁のコフラミンゴ Phoeniconaias minor と分布が重なるが、本種ははるかに大型で体色が淡く、嘴の黒色域が先端に限られる点で識別される (コフラミンゴは嘴の大半が暗色)。鶴やコウノトリと外見的に長い首・脚を持つ点は似るが、フラミンゴ類は嘴を逆さにして水を漉す独自の採食様式で大きく異なる。
名前の由来
学名 Phoenicopterus roseus の Phoenicopterus はギリシャ語 phoinix (緋色) + pteron (翼) で「緋色の翼」を意味し、翼の赤色に由来する。roseus はラテン語「バラ色の」。和名「オオフラミンゴ」は最大種であることを、英名 Greater flamingo も同様に大きさを表す。
興味深い特徴
ピンク色は体内で合成されるのではなく、餌に含まれるカロテノイド色素に由来し、餌の量や種類で色の濃さが変わる。嘴の内側には櫛状の薄板 (ラメラ) が並び、舌でポンプのように水を出し入れして微小な餌だけを漉し取る。親は喉の分泌腺から赤い「クロップミルク (素嚢乳)」を出して雛に与える。
明日使えるうんちく
しばしば片脚で立つ姿勢は、水中で冷える脚からの熱損失を抑える体温保持や筋肉疲労の軽減に役立つと考えられているが、明確な決着はついていない。大群での同調的な求愛ディスプレイ (集団でいっせいに首を振る) でも知られる。塩湖など過酷な環境に適応し、強アルカリ性の水域でも繁殖する。
基本情報
Phoenicopterus roseus
フォエニコプテルス・ロセウス
Greater flamingo
グレーターフラミンゴ
110〜150 cm(体高)
2〜4 kg
30〜40 年
雑食(藻類・小型甲殻類・プランクトン)
昼行性(濾過摂食)
塩湖・干潟
アフリカ・南欧・中東・南アジア
