生態と外見
食肉目アライグマ科の中型哺乳類で、頭胴長 40〜70 cm 級、これに同程度に長い縞模様の尾が加わる。体は赤褐色から茶色で、よく動く細長い鼻先が最大の特徴。南アメリカの熱帯林を中心に、低地から山地林まで広く生息し、昼行性で果実・昆虫・小動物を食べる雑食性。
他分類との違い
同じアライグマ科のアライグマ属とは、より細長く上向きに反った可動性の高い鼻先と、日中に活動する昼行性で区別される。メスと幼獣はしばしば数頭〜数十頭の群れをつくって行動するのに対し、成熟したオスは単独で暮らす傾向が強く、この性差のある社会構造もアライグマ科の中では目立つ。
名前の由来
学名 Nasua nasua の Nasua はラテン語 nasus (鼻) に由来し、よく動く長い鼻にちなむ。英名・現地名の coati は南米先住民トゥピ語に由来するとされる。和名「アカハナグマ」は、赤みを帯びた体色とよく動く鼻にちなんでつけられた。
興味深い特徴
長い鼻先は付け根の関節が柔軟で上下左右に大きく動かすことができ、地面や朽ち木の隙間に差し込んで匂いを嗅ぎ分けながら餌を探す。木登りが巧みで、尾を枝に絡めるようにバランスを取り、頭から降りられるよう足首の関節を反転させることもできる。
明日使えるうんちく
群れで移動するときは尾をぴんと立てて歩くため、藪の中でも互いの位置がわかりやすいと考えられている。鳴き声のレパートリーが豊富で、餌場や危険を仲間に知らせる多様な音声コミュニケーションを行うことが知られている。