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アカゲザル(アカゲザル)

Macaca mulatta

概要

生態と外見

オナガザル科マカク属の中型霊長類で、体長 47〜64 cm・尾長 19〜32 cm (中尾)・体重 5〜11 kg 級 (雄が大型)。体毛は黄褐色〜赤褐色で、顔と臀部に裸出した赤色皮膚を持つ。アフガニスタン東部からインド・東南アジア大陸部・中国南部まで広範に分布し、マカク属で最も分布域が広い種の一つ。雑食性で果実・種子・葉・昆虫・人為的食物を採食、都市部でも生息可能な高い生態的柔軟性を持つ。IUCN レッドリストでは Least Concern (LC) 評価。

他分類との違い

同属のニホンザル Macaca fuscata と比べ、尾が長く (体長の 1/3〜1/2)、体毛の赤褐色味が強い点で識別される。同属カニクイザル M. fascicularis とは尾の太さ (アカゲザルの方が太短い) と分布 (アカゲザルは北方・大陸内陸、カニクイザルは東南アジア島嶼部) で区別される。

名前の由来

学名 Macaca mulattamulatta はスペイン語/ポルトガル語「ムラート (混血)」由来で、毛色の混じった様子を指すとされる。英名 Rhesus はギリシャ神話のトラキア王リーソスに因むが、命名者ジョフロワ・サンティレールの命名根拠は明確でなく恣意的な選択と考えられている。和名「アカゲザル」は赤褐色の毛色に由来。

興味深い特徴

血液型分類で知られる「Rh 因子 (アカゲザル因子)」は 1940 年にランドシュタイナーとウィーナーがアカゲザルの赤血球から発見した抗原に由来する (Landsteiner & Wiener 1940, Proc Soc Exp Biol Med 43:223–224)。輸血医学・新生児溶血性疾患の理解に不可欠な発見で、命名は本種が研究に用いられた歴史的経緯による。

明日使えるうんちく

NASA の宇宙計画初期 (1948〜1961 年) で生体試験動物として弾道飛行に複数個体が搭乗した。インドの一部都市 (デリー・ジャイプル等) では街中の常在動物で、ヒンドゥー教の猿神ハヌマーンと結びついて宗教的に保護される一方、農作物被害も深刻な社会問題となっている。

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基本情報

学名

Macaca mulatta

学名(カナ)

マカカ・ムラッタ

英名

Rhesus macaque

英名(カナ)

リーサスマカク

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論文

Behavioral Characteristics of an Extremely Old Rhesus Macaque in a Zoo: Dementia-Like Symptoms and Implications for Quality of Life of Geriatric Animals.

10.1002/zoo.70074