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ハイイロアザラシ(ハイイロアザラシ)

Halichoerus grypus
動物界脊索動物門哺乳綱食肉目PhocidaeHalichoerusハイイロアザラシ

概要

生態と外見

アザラシ科ハイイロアザラシ属の中型鰭脚類で、体長 1.6〜2.3 m・体重 100〜300 kg 級 (雄が大型)。雄は灰黒色の地に淡い斑紋、雌は淡灰色の地に濃い斑紋と性的二色型を示す。頭部は縦に長く「ローマン鼻」状の鼻梁が特徴で、雄では特に顕著。北大西洋の冷温帯沿岸 (英国・アイスランド・カナダ東岸・バルト海) に分布し、岩礁島・砂洲・流氷上で繁殖する。魚類食を中心にイカ・甲殻類も採食。IUCN レッドリストでは Least Concern (LC) 評価。

他分類との違い

同科のゼニガタアザラシ Phoca vitulina と比べ、体格が大きく頭部の鼻梁が伸長する点で識別される。ゼニガタアザラシは頭部が丸く全体に銭形斑紋が散在するのに対し、ハイイロアザラシは斑紋が大きく不規則。同じ北大西洋のタテゴトアザラシ Pagophilus groenlandicus と異なり、体側にハープ形 (竪琴形) の斑紋は持たない。

名前の由来

学名 Halichoerus grypusHalichoerus はギリシャ語 hals (海) + choiros (豚) で「海のブタ」、種小名 grypus は「鉤鼻の」を意味し、雄の伸長した鼻梁を指す。和名「ハイイロアザラシ」は灰色がかった体色に由来。英名 Grey seal も体色から。

興味深い特徴

雌の出産は流氷上または岩礁上で行われ、子は出生時に長い白毛 (ラヌーゴ) を持ち、3〜4 週で換毛し成獣色に近づく。バルト海個体群は氷上繁殖、英国個体群は岩礁繁殖と地域で繁殖環境が異なる。雄の繁殖期の喉部声嚢から低周波音を発し、雌や他雄に対する誇示行動として用いる。

明日使えるうんちく

英国コーンウォール沖の個体群は 20 世紀後半から急速に回復し、現在 30,000 頭超 (UK Seal Forum 2022)。一方バルト海個体群は環境汚染物質 (PCB・DDT) の生物濃縮で雌の不妊が報告された経緯がある (Helle et al. 1976)。

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基本情報

学名

Halichoerus grypus

学名(カナ)

ハリコエルス・グリプス

英名

Grey seal

英名(カナ)

グレイシール

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