生態と外見
ジャノメドリ目ジャノメドリ科の中型の鳥で、全長 45〜50 cm 級。細かな縞模様の地味な体だが、広げた翼に大きな目玉のような赤褐色の模様が現れるのが最大の特徴。中南米の熱帯林の川辺や湿った林床に生息し、昆虫・小魚・甲殻類などを捕らえて食べる。
他分類との違い
サギやクイナに似た姿をもつが、これらとは別系統で、ジャノメドリ科は本種一種のみからなる。最も近縁とされるのは、ニューカレドニアにすむカグーで、両者は遠く離れた分布をもちながら近縁という珍しい関係にある。翼を広げたときに現れる目玉模様は、他の鳥にはほとんど見られない独特の威嚇形質である。
名前の由来
学名 Eurypyga helias の属名はギリシャ語で「広い尾」を意味し、扇のように広げる尾にちなむ。種小名 helias は「太陽」に関わる語で、翼を広げたときの模様を太陽に見立てたものとされる。英名 Sunbittern は「太陽のサンカノゴイ」、和名「ジャノメドリ」は翼の蛇の目 (じゃのめ) 模様に由来する。
興味深い特徴
外敵に対しては翼を大きく広げ、両翼に現れる二つの目玉模様で大きな顔のように見せて威嚇する。求愛のときにも同じように翼を広げて模様を見せ合う行動をとり、この模様の使い分けが本種を特徴づける。
明日使えるうんちく
川辺をゆっくり歩きながら、首を素早く伸ばして水中や水際の獲物をついばむ。普段は地味で目立たないが、翼を広げた瞬間にまったく違う印象に変わる「変身」が見どころとされる。