概要
生態と外見
ペンギン目ペンギン科の中型ペンギンで、体長 70 cm・体重 5 kg 級。頭部に橙黄色の長い飾り羽 (冠羽) が眉のように伸びるのが最大の特徴で、背面黒色・腹面白色、嘴は太く橙褐色。亜南極から南極周辺の島々で繁殖し、世界のペンギンの中でも個体数の多い種の一つ。主な餌は南極オキアミ等の甲殻類と小魚。
他分類との違い
同属 Eudyptes のイワトビペンギン類と並ぶ「冠羽ペンギン」の一群で、本種は冠羽が頭頂で左右がつながって眉間から伸びる点で、こめかみから生えるイワトビペンギンと識別される。亜南極の島嶼で繁殖する点はオウサマペンギンと共通するが、本種ははるかに小型で、岩礁の急斜面に密集して営巣する。
名前の由来
学名 Eudyptes chrysolophus の Eudyptes はギリシャ語 eu (良い) + dyptes (潜水者) で「良き潜水者」、chrysolophus は khrysos (金) + lophos (冠羽) で「金色の冠羽」を意味し、橙黄色の飾り羽に由来する。和名・通称「マカロニ」は、18 世紀の英国で派手な装いを好んだ伊達男「マカロニ」に冠羽を見立てた英名 Macaroni penguin の音写。
興味深い特徴
繁殖期に 2 個の卵を産むが、最初の卵が小さく多くの場合は孵らず、2 個目の大きな卵を主に育てる「卵サイズの差 (egg-size dimorphism)」が顕著で、冠羽ペンギン類の繁殖戦略として研究されている。橙黄色の冠羽は求愛時のディスプレイで重要な役割を持つ。
明日使えるうんちく
世界のペンギンの中でも繁殖個体数が多い種だが、近年は餌資源の変動などで個体数の減少が続いている。冠羽を持つペンギンの中では最も北寄りの島々でも繁殖し、岩場を跳ねるように移動する。派手な冠羽から動物園・水族館でも人気がある。
基本情報
Eudyptes chrysolophus
エウディプテス・クリュソロフス
Macaroni penguin
マカロニペンギン
70 cm
5 kg
10〜15 年
肉食(オキアミ等の甲殻類・小魚)
昼行性
亜南極・南極周辺の島嶼(岩礁の急斜面)
亜南極から南極周辺
