概要
生態と外見
東アフリカから南部アフリカのサバンナと疎林に分布するウマ科で、体長 2.2〜2.5 m・体重 175〜385 kg。白地に黒い縞模様 (亜種により縞の太さ・足元への到達度が異なる) が特徴で、6 亜種に分類される (グレービーシマウマ E. grevyi は近縁の別種)。社会性が高く、ハーレム型の群れ (種雄 1 頭 + 雌複数 + 仔) と独身雄群が共存する。IUCN レッドリストでは Near Threatened (NT) 評価。
他分類との違い
同属の Grévy's Zebra (Equus grevyi) はより大型・縞が細密で耳が大きい点で区別され、Mountain Zebra (E. zebra) は喉のひれ (dewlap) を持つ。家畜化ウマ (E. ferus caballus) と異なり、シマウマは現在まで家畜化に成功した報告例がない。
名前の由来
属名 Equus はラテン語で「ウマ」、種小名 quagga は南部アフリカの絶滅亜種 Quagga (E. q. quagga、1883 年絶滅) に由来するコイサン語の擬声語。和名「サバンナシマウマ」は生息環境と縞模様の組み合わせで命名された。
興味深い特徴
縞模様の機能には複数仮説があり、「ハエ忌避説」(吸血ハエが縞地に着地しにくいことを示す実験) が近年有力。「混乱効果説」(群れ走行時に捕食者の個体追跡を困難にする) も支持される。縞配置は個体ごとに固有で、camera trap 研究での個体識別に応用される。
明日使えるうんちく
絶滅亜種 Quagga は前半身のみ縞模様で後半身は無地という独特の外見で、1883 年に最後の飼育個体が死亡し絶滅した。1980 年代から Quagga Project と呼ばれる選択育種で似た外見の個体を再生する試みが続いている。
基本情報
Equus quagga
エクウス・クアッガ
Plains Zebra
