概要
生態と外見
無尾目ツノガエル科の大型の地上性カエルで、体長 10〜13 cm 級 (雌が雄より大きい)。緑や褐色を基調に赤や黄の斑紋を持つ丸い体型で、上瞼の小さな突起 (角状) と非常に大きな口が特徴。南米の温帯草原 (アルゼンチン・ウルグアイ・ブラジル南部) に生息し、地中に潜って待ち伏せ、目の前を通る昆虫・カエル・小型脊椎動物に食らいつく。
他分類との違い
樹上性のアマガエル科 (Agalychnis 等) と異なり、本種は地中に潜って待ち伏せる完全な待ち伏せ型捕食者。同属 Ceratophrys の他種と比べ、本種は体側の模様が明瞭で角状突起が控えめ。口が体に対して極端に大きく「丸ごと飲み込む」採食様式は、機敏に追跡する他科のカエルと対照的。
名前の由来
学名 Ceratophrys ornata の Ceratophrys はギリシャ語 keras (角) + ophrys (眉) で「眉の上の角」を意味し、上瞼の突起を表す。ornata はラテン語「装飾された」で派手な斑紋に由来する。和名「ベルツノガエル」は釣鐘 (ベル) 状の丸い体型と角状突起から、英名 Horned frog も角に由来する。通称「パックマンフロッグ」は大きな口がゲームのキャラクターを思わせることから。
興味深い特徴
口の大きさに対して非常に強い咬合力を持ち、自分の体に近いサイズの獲物にも噛みつくことが知られる。乾季には皮膚から繭状の保護膜 (コクーン) を形成して地中で休眠 (夏眠) し、雨季の到来とともに活動を再開する。動かずに待ち伏せる省エネ型の生活様式を持つ。
明日使えるうんちく
待ち伏せ型ゆえに動きは少なく、丸い体型と大きな口から飼育両生類として高い人気がある。ただし大きな口でなんでも噛みつく性質があり、不用意に指を近づけると咬まれることもある。近縁のクランウェルツノガエル Ceratophrys cranwelli との交雑個体も飼育下で多く流通している。
基本情報
Ceratophrys ornata
ケラトフリュス・オルナタ
Argentine horned frog
アルゼンチンホーンドフロッグ
メス 10〜13 cm(体長 雌が雄より大きい)
飼育下(肉食)
昆虫・カエル・小型脊椎動物(夜行性)
待ち伏せ型(温帯草原)
地中に潜る(南米南部)
