概要
生態と外見
オウム目オウム科の大型の白いオウムで、全長 45〜55 cm・体重 0.8〜0.9 kg 級。全身白色で、頭頂に黄色い扇状の冠羽 (興奮時に立てる) を持ち、嘴と脚は黒灰色。オーストラリア東部・北部とニューギニアに分布し、森林から農地・都市まで広く適応する。種子・果実・根・昆虫を採食する雑食性。
他分類との違い
オウム科 (Cacatuidae) は冠羽を持つ点でインコ科 (Psittacidae、ルリコンゴウインコ等) と区別される。同属 Cacatua には白いオウムが多いが、本種は黄色い冠羽と大型の体格で識別される。近縁のコバタン Cacatua sulphurea (インドネシア) と似るが、本種はより大型で分布域も異なる。
名前の由来
学名 Cacatua galerita の Cacatua はマレー語 kakatua (オウム) に由来し、galerita はラテン語「兜・頭巾をかぶった」で、立ち上がる冠羽を表す。和名「キバタン」は黄色い冠羽 (黄羽) を持つオウムの意とされ、英名 Sulphur-crested cockatoo も硫黄色 (黄色) の冠羽に由来する。
興味深い特徴
非常に高い知能を持ち、道具的な操作や問題解決能力が研究で示されている。オーストラリアの都市部では、ごみ箱の蓋を開けて餌をあさる技術が個体間で「文化的」に伝播していく様子が観察され、社会学習の事例として注目された。寿命が長く、飼育下で 70 年以上生きた記録もある。
明日使えるうんちく
群れで大きく甲高い声を発し、農地では作物を食べる害鳥とされる一方、人懐こく言葉や仕草をまねる能力からペットとしても人気がある。長寿ゆえに飼い主より長生きすることもあり、終生飼育の覚悟が必要な鳥として知られる。冠羽は感情の表現にも使われ、興奮や警戒時に大きく立てる。
基本情報
Cacatua galerita
カカトゥア・ガレリタ
Sulphur-crested cockatoo
サルファークレステッドコッカトゥー
45〜55 cm(全長)
0.8〜0.9 kg
40〜70 年(飼育下)
雑食(種子・果実・根・昆虫)
昼行性
森林から農地・都市
オーストラリア東部・北部とニューギニア
