メインコンテンツへ移動
Zoobrary
ACCEPTED NAME

ダイオウイカ(ダイオウイカ)

Architeuthis dux

概要

生態と外見

ツツイカ目ダイオウイカ科ダイオウイカ属の超大型十腕類で、外套長は通常 1.5〜2 m、触腕を含めた全長は雌で 10〜13 m 級、最大 18 m 弱の記録もある (測定方法と死後伸長の差で議論あり)。体重は 150〜275 kg 級。体色は薄赤褐色〜淡紅色で、皮膚に色素胞を持つが浅海性イカほどの体色変化はない。世界中の温帯・亜寒帯外洋の中深層 (水深 300〜1000 m) に分布。魚類・他のイカを採食。

他分類との違い

同じく深海大型イカのダイオウホウズキイカ Mesonychoteuthis hamiltoni (南極周辺) と比べ、本種は腕鉤 (hook) を欠き吸盤のみを持つ点で異なる。ダイオウホウズキイカは触腕に回転式の鉤を備え、より頑強な捕食武装を持つ。同じツツイカ目内で本種は最も触腕が長く伸長する系統 (触腕長が全長の 6〜7 割) に位置する。

名前の由来

学名 Architeuthis duxArchiteuthis はギリシャ語 árkhō (支配する) + teuthís (イカ) で「イカの王」、種小名 dux はラテン語「指導者・将軍」を意味する。命名者 Steenstrup (1857) は本種の巨大さを強調して命名した。和名「ダイオウイカ (大王烏賊)」は明治期に学名を意訳した呼称。

興味深い特徴

世界最大級の眼を持ち、直径 25〜30 cm にも達する (現生動物中で最大級の眼)。中深層の暗い水中で主要な天敵となるマッコウクジラを検出するための適応とされる (Nilsson et al. 2012)。生体撮影は 2004 年に日本の窪寺恒己博士らが初めて成功し、その後 2012 年に NHK・Discovery 共同で水中映像撮影に成功した。

明日使えるうんちく

打ち上げ個体や漁網付着の遺骸は古代から記録があり、北欧伝承の「クラーケン」のモデルの一部とされる。マッコウクジラの胃内容物からの調査が分布推定に重要で、南北両半球の温帯・亜寒帯に広く分布することが判明している。日本海でも 2014 年以降の冬季打ち上げ事例が増え、深層水循環の指標として注目されている。

この説明は役に立ちましたか?

基本情報

学名

Architeuthis dux

学名(カナ)

アルキテウティス・ドゥクス

英名

Giant squid

英名(カナ)

ジャイアントスクイッド

大きさ

1000〜1300 cm(触腕を含めた全長(外套長1.5-2m)・最大約18m)

体重

150〜275 kg

食性

肉食(魚類・他のイカ)

生息環境

外洋中深層(水深300-1000m)

分布

世界中の温帯・亜寒帯外洋

見られる施設

施設情報は施設別ページから確認できます。

写真

写真はまだありません。

関連ニュース

関連ニュースはまだありません。

関連論文

最新3