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イヌワシ(イヌワシ)

Aquila chrysaetos

概要

生態と外見

タカ目タカ科の大型猛禽で、雌は体長 75〜95 cm・翼開長 1.8〜2.3 m・体重 3〜6.5 kg 級、雄はやや小型 (性的サイズ二型)。全身焦げ茶色で頭頂〜後頸に金色の鏃状羽 (英名 Golden eagle の由来) を持つ。北半球の山岳・温帯林・タイガに広く分布し、日本では本州・北海道の山岳に約 500 羽が留鳥として生息。中型哺乳類 (野ウサギ・キツネ・タヌキ幼獣) や鳥類を主な獲物とする。IUCN レッドリストでは Least Concern (LC) 評価だが、日本個体群は環境省レッドリスト絶滅危惧 IB 類 (EN)。

他分類との違い

同科オジロワシ Haliaeetus albicilla・オオワシ H. pelagicus と比べ、嘴が相対的に小さく趾までびっしりと羽毛で覆われる「靴下足」が識別形質。クマタカ Nisaetus nipalensis と日本山岳で混同されやすいが、クマタカはより短い翼と長い尾を持ち、飛行シルエットでイヌワシは「翼長く尾短い」、クマタカは「翼短く尾長い」で区別される。

名前の由来

学名 Aquila chrysaetosAquila (ラテン語「ワシ」) + chrysaetos (ギリシャ語 khrysos 金 + aetos ワシ) の合成で、頭頸部の金色羽に由来する。和名「イヌワシ」は中型猛禽の総称「鷲 (わし)」より一段大きく「犬」の接頭辞で強調した古い狩猟用語が起源とされる。

興味深い特徴

ペア結合は一夫一妻で生涯維持され、同じ営巣崖を数十年にわたり継承する。営巣域は 30〜200 km² と広く、日本では林冠閉鎖により獲物発見率が低下し繁殖成功率が長期低下している。狩猟は急降下速度で時速 250 km 級に達するとされるが、これは個別観測由来で、通常の探餌飛行は時速 30〜50 km 級。

明日使えるうんちく

「ワシ」と「タカ」の生物学的区別は厳密でなく、英語でも eagle と hawk は分類学的な明確な境界を持たない。一般的にはタカ科 (Accipitridae) のうち大型 (体重 1 kg 超) を「ワシ」、それ未満を「タカ」と呼ぶ慣例。古代ローマでは軍団旗 (アクイラ標) の象徴であり、現代の多くの国章 (米国・ドイツ・メキシコ等) に Aquila 属あるいは近縁種が採用されている。

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基本情報

学名

Aquila chrysaetos

学名(カナ)

アクィラ・クリュサエトス

英名

Golden eagle

英名(カナ)

ゴールデンイーグル

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