メインコンテンツへ移動
Zoobrary
ACCEPTED NAME

コウテイペンギン(コウテイペンギン)

Aptenodytes forsteri

基本情報

学名

Aptenodytes forsteri

学名(カナ)

アプテノディテス・フォルステリ

英名

Emperor penguin

英名(カナ)

エンペラーペンギン

生態と外見

ペンギン目ペンギン科最大種で、体長 1.0〜1.3 m・体重 22〜45 kg 級。背面青灰黒色、腹面白色、頬と耳孔周辺に橙黄色の斑、嘴下半部にもピンク〜橙の色斑を持つ。南極大陸沿岸の海氷上で繁殖する唯一の鳥類で、繁殖は冬季 (4〜12 月) に行われる。主な餌は南極オキアミ・イカ・南極魚類で、最大 565 m 級の潜水と 20 分超の潜水時間が記録されている。IUCN レッドリストでは Near Threatened (NT) 評価で、海氷減少による繁殖適地縮小が長期的脅威。

他分類との違い

同属 Aptenodytes のオウサマペンギン A. patagonicus と最も近縁で、外見も類似するが、コウテイは耳斑がより淡い橙黄でぼやけ、オウサマは鮮明な濃橙色で帯状。コウテイは南極大陸氷上繁殖、オウサマは亜南極島嶼の岩場繁殖で生息環境が明確に異なる。アデリーペンギン Pygoscelis adeliae と比べ約 2 倍の体格で、繁殖戦略 (冬季氷上 vs 夏季岩場) も対照的。

名前の由来

学名 Aptenodytes forsteriforsteri は、ジェームズ・クック第二次航海 (1772-1775) の博物学者 Johann Reinhold Forster (1729-1798) への献名。属名 Aptenodytes はギリシャ語 aptēn (飛べない) + dutēs (潜水者) の合成で、ペンギンの本質的特徴を表す。和名「コウテイ (皇帝)」は最大種であることを示す英名 Emperor の翻訳。

興味深い特徴

雄が単独で約 65 日間の絶食を続けながら卵を足の甲とブルードパッチ (腹部の皮膚襞) で温める「ハドリング (huddling、密集体温保持)」が知られる。集団で外側と内側を交代しながら気温 −60℃ 以下・風速 30 m/s 級の極寒環境を生き延びる。代謝率も低下し体重の 45% を失う厳しい繁殖戦略を持つ。

明日使えるうんちく

雛は雌が餌を運んでくるまで雄が分泌する「クロップミルク (素嚢乳)」で 1 〜 2 週間生き延びる。これは食道上部の分泌細胞から出る脂質・タンパク質豊富な物質で、鳥類ではハト科・フラミンゴ類のほかでは報告が限られる希少な現象。映画『皇帝ペンギン』(2005) で繁殖サイクル全貌が一般に広く知られた。

この説明は役に立ちましたか?

見られる施設

施設情報は施設別ページから確認できます。

写真

写真はまだありません。

関連ニュース

関連ニュースはまだありません。

関連論文

関連論文はまだありません。