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アホロートル(アホロートル)

Ambystoma mexicanum

概要

生態と外見

有尾目トラフサンショウウオ科の水生両生類で、全長 15〜30 cm 級。最大の特徴は成体になっても外鰓 (頭部の羽毛状の 3 対の鰓) と尾鰭を保持する「幼形成熟 (ネオテニー)」で、変態せず生涯を水中で過ごす。野生型は黒褐色〜暗色だが、飼育下では白化 (リューシスティック) や白子 (アルビノ) など多彩な色彩変異が知られる。メキシコ中央高地のソチミルコ湖水系の固有種で、肉食性 (小型甲殻類・水生昆虫・小魚)。

他分類との違い

同科のトラフサンショウウオ Ambystoma tigrinum は通常は変態して陸生になるが、本種は変態を起こさず水生のまま成熟する点で対照的。ただし両者は近縁で、人為的にチロキシン (甲状腺ホルモン) を投与すると本種も変態することが実験的に知られている。同じく水生のオオサンショウウオ科 (Andrias 等) と比べ、本種は鰓を外部に露出させた幼形を保つ点で識別される。

名前の由来

学名 Ambystoma mexicanummexicanum は「メキシコ産の」を意味する。和名・通称「アホロートル (Axolotl)」はナワトル語に由来し、アステカ神話で犬の頭を持つ神 Xolotl と「水 (atl)」を結びつけた語とされ、「水のショロトル」と解釈される。日本での通称「ウーパールーパー」は 1980 年代の CM で広まった商業名。

興味深い特徴

四肢・尾・脊髄・心筋の一部・脳組織までを瘢痕を残さず再生できる極めて高い再生能力を持ち、再生医療・発生学のモデル生物として世界中の研究室で使われる。ゲノムは哺乳類の約 10 倍と非常に大きく、その解読は再生機構の研究を進める基盤となった。研究・飼育下では大量に維持されている。

明日使えるうんちく

「変態しない」という性質は固定的ではなく、環境ホルモンや水位低下といった条件で稀に陸生型へ変態した記録もある。研究系統の多くは 19〜20 世紀にパリへ持ち込まれた少数個体に由来するとされ、遺伝的多様性の低さが課題として議論されている。再生研究の象徴的存在として、生物教育でも頻繁に取り上げられる。

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基本情報

学名

Ambystoma mexicanum

学名(カナ)

アンビストマ・メキシカヌム

英名

Axolotl

英名(カナ)

アホロートル

大きさ

15〜30 cm(全長)

食性

飼育下(肉食)

活動時間帯

小型甲殻類・水生昆虫・小魚(夜行性)

分布

メキシコ中央高地のソチミルコ湖水系(メキシコ)

見られる施設

施設情報は施設別ページから確認できます。

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