メインコンテンツへ移動
Zoobrary
ACCEPTED NAME

レッサーパンダ(レッサーパンダ)

Ailurus fulgens
動物界脊索動物門哺乳綱食肉目AiluridaeAilurusレッサーパンダ

概要

生態と外見

レッサーパンダ科レッサーパンダ属の小型食肉目で、体長 50〜64 cm・尾長 28〜49 cm・体重 3〜6 kg 級。背面は赤褐色、四肢は黒色、長く太い尾には淡黄褐色の輪縞模様を持つ。顔は白く、頬と眼の周囲に赤褐色の隈取りがある。ヒマラヤ東部 (ネパール・ブータン)・ミャンマー北部・中国南西部の標高 2,200〜4,800 m の竹林・温帯山地林に分布。竹の葉を主食 (体重比 2〜4 倍/日) とし、果実・昆虫・小型哺乳類も補助的に採食。IUCN レッドリストでは Endangered (EN) 評価。

他分類との違い

ジャイアントパンダ (クマ科 Ursidae) とは食性 (竹食) と擬母指 (橈側種子骨の拡大) は共通するが、系統的には独立科 Ailuridae でイタチ上科 (Musteloidea) に近い別系統。1980〜90 年代以前はアライグマ科やクマ科に分類されたこともあるが、現在は分子系統解析に基づき独立科として確立されている。アライグマ Procyon lotor (アライグマ科) と尾の輪縞は似るが、体格・体色・分布で容易に識別される。

名前の由来

学名 Ailurus fulgensAilurus はギリシャ語「猫」、fulgens はラテン語「輝く」で「輝く猫」を意味する。フランスの動物学者キュヴィエ命名 (1825 年)。英名・和名の「レッサー (lesser)」は「ジャイアント (大型)」パンダに対する「小さい」の意で、本来は本種が先に「パンダ」と呼ばれていた。

興味深い特徴

竹食食肉目という生態学的特殊性を持ちながら、消化器系は肉食性のまま (短い盲腸・単純な胃) のため消化効率が低く、長時間の採食と低代謝でエネルギー収支を維持する。橈側種子骨 (radial sesamoid) が拡大した擬母指は竹を握る用途に特化し、ジャイアントパンダと収斂進化の代表例として頻繁に引用される。

明日使えるうんちく

ネパール語 ponya (竹を食べるもの) が「パンダ」の語源とされる説が有力で、ジャイアントパンダより本種が先に欧州で記載・命名された (1825 年、ジャイアントパンダは 1869 年)。日本では 2005 年に飼育下個体の二足立ち姿勢が話題となり、本種の知名度向上に寄与した。

この説明は役に立ちましたか?

基本情報

学名

Ailurus fulgens

学名(カナ)

アイルルス・フルゲンス

英名

Red panda

英名(カナ)

レッドパンダ

見られる施設

施設情報は施設別ページから確認できます。

写真

関連ニュース

関連ニュースはまだありません。

関連論文

最新2
論文

Intestinal Parasitic Infections in Red Pandas From Community Forests of Eastern Nepal.

10.1002/vms3.70996
論文

The Welfare and Educational Impacts of Encounter Experiences and Displays on Zoo-Housed Red Panda (Ailurus fulgens).

10.1002/zoo.70041