施設の特徴
京都水族館の特徴
オオサンショウウオと京都の海を同時に学べる都市型水族館
京都水族館は、「水と共につながる、いのち。」をコンセプトに、京都の川から海までを生物展示の軸にした水族館です。特に注目したいのは、国の特別天然記念物であるオオサンショウウオ。京都の河川にも生息する世界最大級の両生類で、在来種、チュウゴクオオサンショウウオ、交雑個体の3タイプを展示しており、京都の自然が抱える外来種・交雑問題まで知ることができます。さらに「京の海」では、マダイ、コブダイ、サメやエイ、京料理とも関わりの深いアカアマダイなど約50種類を展示。淡水の大型両生類と日本海側の魚を同じ館内で結びつけて見せる点が、京都府内の水族館としての大きな個性です。
完全人工海水と多角的な水槽で“京都の水域”を見せる
展示方法の特徴は、内陸にありながら海の生態系を再現する技術と、観察角度の多さにあります。京都水族館は、国内で初めて水槽内の水に完全人工海水を導入した施設で、海水を運ぶのではなく館内で安定した水質をつくることで、約500tの「京の海」大水槽を維持しています。大水槽には「うみの洞窟」や「さめの洞窟」など複数の観察窓があり、同じ生きものでも泳ぐ高さや隠れ方を角度を変えて観察できます。クラゲワンダーでは約30種のクラゲを生態ごとの水槽で見せ、360度パノラマ水槽やオープンな研究スペースを通して、漂う姿だけでなく、繁殖や日々の飼育作業まで近くで感じられます。
ペンギン・オットセイ・イルカの繁殖と研究を伝える飼育
繁殖・飼育面では、ケープペンギンの繁殖実績がわかりやすい見どころです。開館以来、京都水族館では約40羽のケープペンギンが誕生しており、2025年12月にも2羽の赤ちゃんが生まれました。卵の成長を光で確認する検卵、ふ化までの記録、ヒナの体重管理など、飼育員が小さな命を支える過程を展示や解説で伝えている点が特徴です。2025年にはミナミアメリカオットセイの赤ちゃん「ちのわ」も誕生し、バックヤードでの育成から展示エリアでの生活へ移る成長過程が紹介されています。さらに、ハンドウイルカやオットセイの健康管理、ストレス評価、ハズバンダリートレーニングを用いた検査・治療などの研究発表も継続されており、かわいい姿の裏にある繁殖・医療・行動管理の技術まで見えてくる水族館です。
