施設の特徴
町田リス園の特徴
約200匹のタイワンリスを主役にした小動物園
町田リス園は、約200匹のタイワンリスを放し飼いで展示する、リス特化型の小動物園です。タイワンリスはシマリスのような縞模様がなく、体も比較的大きめで、冬眠しないため季節を問わず活動する姿を観察しやすいのが特徴です。園内ではタイワンリスのほか、シマリス、モルモット、ウサギ、リクガメなども見られますが、中心はあくまでリス。東京都内で、これほど多くのタイワンリスを一つの放飼場で観察し、採食行動まで間近に見られる施設は貴重です。1988年に、障がいのある人の働く場として開園した背景もあり、生きものとの距離の近さと福祉の理念が結びついた独自の園になっています。
すり鉢状の放飼場で、走る・登る・食べる姿を見る
展示方法の核は、約2500平方メートルのすり鉢状の放飼場です。特殊フェンスに囲まれた空間の中を来園者が歩き、タイワンリスが地面を走ったり、木やフェンスを登ったり、手袋越しに差し出されたエサを受け取ったりする様子を観察できます。リスは小さな体ながらジャンプ力に優れ、鳴き声で仲間に情報を伝えるなど、動きもコミュニケーションも豊かな動物です。一般的なケージ展示では見えにくい、餌を探す速さ、前足の器用さ、個体ごとの警戒心の違いが見えるのが町田リス園らしさです。モルモットのふれあい広場でも、ただ触るだけでなく、動物の性質を知ってから関わる形が意識されています。
巣箱・餌・出入口管理で支える近距離展示
繁殖実績を大きく打ち出す園ではありませんが、飼育管理の細やかさは近距離展示を成立させる重要な魅力です。タイワンリスは冬眠しないため、園では巣箱を用意し、巣材を入れて寒さをしのげるようにしています。日々の餌は、ひまわりの種だけでなく穀物類、野菜、果物なども組み合わせ、園内では餌の計量や袋詰め、ケージ洗い、放飼場出入口の開閉といった作業が丁寧に行われています。逃亡防止のための二重扉やフェンス構造、来園者への手袋着用の案内も、リスと人の安全を守るための飼育技術の一部です。モルモットのふれあいでは、同じ個体に負担が集中しないようローテーションするなど、小動物の福祉を考えながら触れ合いを続けている点も、この園の大切な見どころです。
