施設の特徴
宮崎市フェニックス自然動物園の特徴
希少なマサイキリンと多彩な大型動物に出会える
宮崎市フェニックス自然動物園は、約90種1200点の動物を飼育する、宮崎県を代表する動物園です。アジアゾウ、マサイキリン、スマトラトラ、レッサーパンダ、チンパンジー、ベニイロフラミンゴ、ワオキツネザル、カピバラなど、草食動物・肉食動物・霊長類・鳥類を幅広く見られるのが魅力です。なかでもマサイキリンは国内飼育数が少ない希少な亜種で、2025年に同園で誕生した赤ちゃんを含めても国内11頭という状況が紹介されています。大型草食動物を身近に見ながら、種の未来をつなぐ繁殖の意味まで感じられる点は、この園ならではの生物的な見どころです。
日本初の生態動物園らしい混合展示とフラミンゴの飛翔
展示方法の核にあるのは、異なる種類の動物を同じ空間で見せる「生態動物園」としての発想です。園の説明では、日本で初めて混合展示を取り入れた生態動物園とされ、アジアゾウ展示場、アフリカ園、チンパンジーの森、こども動物村など、動物の暮らし方に合わせた展示場が設けられています。特に名物の「フライング・フラミンゴショー」は、昭和46年から続くフラミンゴショーを発展させたもので、ネットに覆われた専用会場で約50羽のチリーフラミンゴが群れで飛ぶ姿を観察できます。鳥を“止まっている展示物”ではなく、群れで動き、飛ぶ生きものとして見せる演出は、全国的に見ても個性がはっきりした展示です。
繁殖・給餌・教育を通して命のつながりを伝える
繁殖・飼育面では、マサイキリンの繁殖管理が注目されます。2025年に生まれたマサイキリンの赤ちゃん「シュウマ」は、母「コユメ」と父「トウマ」の間に誕生した第4子で、園は妊娠の兆候を確認するため、糞中の妊娠関連ホルモン測定を岐阜大学の研究室に依頼していました。出産後は赤ちゃんの起立や授乳を確認しながら、母子の状態を見守る管理が行われています。また、スマトラトラへの屠体給餌を題材にした学習イベントでは、野生で駆除されたシカを命の資源として活用し、肉食動物の食性や環境問題を伝えています。動物舎の清掃、餌づくり、給餌を学ぶ飼育体験講座や、動物の子育て・飼育員の仕事を扱う講話もあり、見るだけでなく、動物園が命を支える現場であることまで学べる園です。
