施設の特徴
日本平動物園の特徴
ホッキョクグマとレッサーパンダを軸に、多様な生態を比べられる
日本平動物園は、ホッキョクグマ、レッサーパンダ、アムールトラ、ライオン、ジャガー、ピューマ、ゴマフアザラシ、オオアリクイ、ボルネオオランウータン、アジアゾウなどを飼育する、静岡市を代表する動物園です。なかでもホッキョクグマの「ロッシー」と「バニラ」は、北極圏に適応した肉食獣の体を観察できる人気個体。首が長く泳ぎに向いた体形、足裏の毛、厚い脂肪など、寒冷地で生きるための特徴がそのまま見どころになります。さらに日本平動物園は、国内のシセンレッサーパンダの繁殖計画を担う「レッサーパンダの聖地」として知られ、静岡県内でレッサーパンダの保全的な意味まで深く知れる施設として際立っています。
猛獣館299とフライングメガドームで、行動を立体的に見る
展示方法の核は、動物を正面から眺めるだけでなく、上・横・下から行動を追えることです。「猛獣館299」では、ホッキョクグマ、ライオン、アムールトラ、ジャガー、ピューマ、ゴマフアザラシなどを、生息環境を意識した空間で展示しています。ホッキョクグマは水中トンネル越しに泳ぐ姿や足裏まで観察でき、造雪機で雪を降らせる北極圏ゾーンでは、寒冷地の動物と環境問題への関心もつながります。ネコ科の大型猛獣は、体格、模様、歩き方、運動能力を比較しやすい構成です。国内最大級とされる「フライングメガドーム」では、鳥たちの羽音や飛び方、休息場所の選び方まで近くで感じられ、池の中央や観察小屋から、鳥の生活空間に入り込むように観察できます。
繁殖・飼育の面では、レッサーパンダとオオアリクイの種別計画管理を担っている点が、日本平動物園の大きな強みです。これは、国内の飼育個体の血縁関係を把握し、将来に向けて適切な繁殖計画を考える役割で、単に展示するだけでなく、種を次世代へつなぐ仕事でもあります。2025年にはレッサーパンダのニコと和の間に赤ちゃんが誕生し、親子の状態を見ながら公開時期を調整するなど、成長と健康を優先した飼育が行われました。オオアリクイ舎でも、長い舌を使った採食を観察しやすいよう展示改良が行われており、希少種の魅力を伝えることと、飼育・繁殖への理解を深めることが結びついた動物園です。
