施設の特徴
沖縄こどもの国の特徴
琉球弧の固有種と世界の動物をつなぐ、沖縄らしい動物園
沖縄こどもの国は、亜熱帯海洋性気候を活かしながら、約150種1000個体の動物を飼育する動物園です。生物展示の核にあるのは、九州と台湾の間に連なる約200の島々「琉球弧」の自然を伝えること。オリイオオコウモリ、カンムリワシ、リュウキュウイノシシ、島ヤギ、島ウヮー、ウタイチャーンなど、沖縄や周辺島しょの野生動物・在来家畜をまとめて見られる点が大きな個性です。一方で、インドゾウ、アミメキリン、カバ、ジャガー、オオアリクイ、コツメカワウソ、ワニやヘビ類など、世界の熱帯・亜熱帯にすむ動物もそろい、沖縄の自然から地球規模の生物多様性へ視野を広げられます。
気候と地形を活かし、動物のすみかごとに見せる展示
展示方法では、動物を分類ごとに並べるだけでなく、くらす環境や文化的背景が伝わるエリアづくりが特徴です。「琉球弧」では、沖縄の固有種や在来家畜を通して、島の生きものと人の暮らしの近さを感じられます。「草食獣のあしびなー」では、インドゾウやアミメキリン、カバなど大型草食動物がゆったり過ごす姿を観察でき、「ハンターの潜む秘境」では、爬虫類、ジャガー、オオアリクイ、コツメカワウソなど、暖かく湿った地域に適応した動物を中心に見せています。ライオンフィールドは地形を活かして上下2つの放飼場を設け、岩場をはさんで複数の角度からライオンを観察できるつくりです。くわっちータイムや動物ガイドも、食べ方や飼育員の観察ポイントを知るきっかけになります。
繁殖・飼育の面では、琉球弧の生きものを守る取り組みが特に重要です。沖縄こどもの国では、オキナワトカゲの繁殖が日本動物園水族館協会の初繁殖認定を受けており、沖縄島中南部で減少している身近な爬虫類の保全につながる成果として注目されます。さらに、大東諸島の固有種で国指定特別天然記念物でもあるダイトウオオコウモリでも、飼育開始から20年目に繁殖へ至り、同じく初繁殖認定を受けました。近年はオオアリクイの赤ちゃんも14年ぶりに誕生し、ホルモン値を調べる採血トレーニングや行動観察を組み合わせて繁殖につなげています。沖縄こどもの国の魅力は、動物を見せるだけでなく、島の固有種と希少な熱帯動物を次世代へつなぐ飼育技術を積み重ねているところにあります。
