施設の特徴
朝霞本町商店街 ミニ水族館の特徴
黒目川の魚を、商店街で見られる小さな水族館
朝霞本町商店街 ミニ水族館は、朝霞市内を流れる黒目川の魚を、商店街の店先や公共施設の水槽で紹介する「街中水族館」です。展示されるのは、ウナギ、カマツカ、メダカ、ナマズ、オイカワ、ドジョウ、コイ、カワムツ、ハゼ、フナ、アユ、タナゴ、モロコなど、黒目川に暮らす身近な淡水魚たち。派手な熱帯魚ではなく、普段は橋の上から見過ごしてしまいがちな地域の魚を主役にしている点が魅力です。アユが遡上する川として親しまれる黒目川の豊かさを、買い物や散歩の途中に実感できる展示になっています。
店先の水槽を探し歩く、まち全体の展示方法
展示方法の特徴は、ひとつの建物に水槽を集めるのではなく、商店街に参加する店舗などに水槽を置き、まち全体を小さな水族館に見立てていることです。来訪者は、店先の水槽をのぞきながら、魚の泳ぎ方や隠れ方、底をつつく動き、群れで泳ぐ様子を近い距離で観察できます。水槽のある店をめぐる形式は、黒目川の魚を「展示室の中の生き物」ではなく、地域の暮らしのすぐそばにいる生き物として感じさせてくれます。商店街の空間そのものを使って、川とまちをつなげる見せ方が、このミニ水族館ならではの個性です。
商店会が支える、地域の魚の維持管理
繁殖実績を見せる水族館ではありませんが、飼育・管理の面では、地域の人たちが水槽を維持し続けていることが大きな特徴です。朝霞本町商店会は、黒目川にもっと親しんでもらうことや、来街者に魚を見て楽しんでもらうことを目的に、2006年から街中水族館事業を続けています。水槽のメンテナンスや魚の補充、黒目川の魚類調査や清掃活動にも関わりながら、展示される魚が地域の川と切り離されないようにしている点が重要です。魚を飼うだけでなく、魚がすむ川を見守る活動と結びついているところに、地域密着型の水族館らしい価値があります。
川の自然を身近に感じる入口
このミニ水族館の良さは、黒目川を「風景」ではなく「生き物が暮らす水辺」として見直せることです。ウナギやアユのように川と海を行き来する魚、ドジョウやカマツカのように底で暮らす魚、オイカワやカワムツのように流れの中を泳ぐ魚を知ると、同じ川の中にも多様なすみ場所があることが分かります。春や秋には魚に関わる地域イベントも行われ、子どもから大人まで、黒目川の自然に触れるきっかけになっています。大きな水族館ではありませんが、地元の川の命をまちの中で伝える、朝霞らしい小さな生物展示です。
