施設の特徴
大宮公園小動物園の特徴
小動物園の名を超えて、ハイエナや希少なサルまで見られる
大宮公園小動物園は、埼玉県営大宮公園の中にある公園型の動物園で、「小動物園」という名前以上に幅広い生きものを展示しています。ニホンツキノワグマ、ブチハイエナ、アカハナグマ、シマスカンク、ワオキツネザル、シシオザル、ブラウンケナガクモザル、クビワペッカリー、テンジクネズミなどの哺乳類に加え、オオフラミンゴ、タンチョウ、アネハヅル、シラコバト、オウギバト、ギンガオサイチョウ、シロフクロウ、アナホリフクロウなど鳥類も充実しています。特にブチハイエナは、国内の動物園でも展示例が多くない肉食獣で、同園では高齢個体「キラ」の体調に配慮しながら展示されています。埼玉県の鳥であるシラコバトを見られる点も、県内の動物園としての地域性を感じさせる魅力です。
大型鳥舎と動物舎で、動きや距離感を観察する
展示方法で印象的なのは、フライングケージ「とりたちのらくえん」です。木々が茂る大型ドーム状の鳥舎の中を来園者が通り抜け、シラコバト、オオフラミンゴ、ムギワラトキ、カナダガン、インドガン、ギンガオサイチョウ、ケヅメリクガメなどを、鳥たちが空間をどう使うかまで含めて観察できます。鳥を小さなケージ越しに見るのではなく、歩きながら羽ばたき、採食、休息の場所選びを追えるのが特徴です。サル舎ではブラウンケナガクモザルなどの枝渡りや手足の使い方、猛獣舎ではブチハイエナのがっしりした首や顎、歩き方を近い距離で見られ、体のつくりと生態を結びつけて見やすい構成になっています。
繁殖・飼育の面では、ブラウンケナガクモザルの繁殖が近年の大きな話題です。2026年1月には母「ナズナ」と父「ポロ」の間に赤ちゃんが生まれ、園内のブラウンケナガクモザルは6頭になりました。母子の体調を考え、展示場と寝室を自由に行き来できるよう管理している点からも、来園者に見せることより個体の安心を優先する飼育姿勢が伝わります。ブチハイエナ「キラ」についても、高齢個体として展示エリアと寝室を出入り自由にし、体調によって給餌イベントを調整するなど、年齢や状態に合わせた管理が行われています。さらに、鳥インフルエンザ対策でフライングケージを一時閉鎖するなど、鳥類を多く扱う園として防疫にも注意を払っています。派手な大型展示ではなく、身近な動物の寿命、繁殖、健康管理を継続して見守れることが、大宮公園小動物園の生物展示としての深みです。
