施設の特徴
西海国立公園の多島海を舞台にした個性的な水族館
**西海国立公園九十九島水族館「海きらら」**は、長崎県佐世保市にある水族館で、99の島々からなる九十九島の豊かな海の生態系を展示の中心に据えています。九十九島パールシーリゾートの一部として、遊覧船・無人島上陸体験・動植物園と連携した複合施設として機能しており、訪問者は単なる観賞だけでなく、九十九島の多面的な魅力に触れることができます。
海のクラゲと希少生物に強い専門性
海きらららしい特徴として、クラゲの展示と調査研究に力を入れている点が挙げられます。世界初展示の「アマノガワクラゲ」や「フクロクジュクラゲ」の繁殖個体展示など、日本国内でも貴重な種を取り扱っており、館内のクラゲシンフォニードームはクラゲ観賞の中心施設となっています。また飼育スタッフが九十九島の海に出掛けて現地採集したクラゲを展示することで、地元の海との直結した展示運営を心がけています。
このほか、春の「THE・サメ展」など季節の特別展を開催し、サメ・エイなどの多様な魚類も充実させています。
バックヤード開放と飼育スタッフによる解説プログラム
一般の水族館とは異なり、バックヤード(裏きらら)の一部を訪問者向けに定期的に開放し、水をきれいにする機械や展示デビュー前の生き物の水槽などを見学できる仕組みになっています。ゴールデンウィークなどの繁忙期には特別ガイドを実施し、飼育スタッフから「イワシのおはなし」「クラゲのおはなし」「イルカのおはなし」などのテーマ別解説を無料で受けることができます。
イルカのプログラムはこの2026年度にリニューアルされ、「イルカのことをもっと好きになる10分間」をコンセプトに、クイズとパフォーマンスを組み合わせた参加型の時間が1日3回設定されています。トレーナーからの直接的なお話や質問への回答も含まれており、動物飼育の現場を身近に感じさせる工夫が凝らされています。
体験型プログラムと西海国立公園との一体運営
海きらら単独ではなく、九十九島パールシーリゾート全体の一部として、遊覧船・シーカヤック・無人島上陸体験と組み合わせた滞在が可能です。特に「子ども調査隊~みんなで見つける無人島の生きものたち~」といった野外調査プログラムでは、小学生が実際に無人島に上陸して自然観察を行い、生き物図鑑を自作するなど、水族館の学習を野外で深掘りできる構成になっています。
海洋保全への主体的な取り組み
館内では海洋プラスチック問題に対する「うみプラプロジェクト」を実施しており、収集した海洋ゴミをアップサイクル商品に加工して再販売するなど、訪問者が学びながら保全活動に参加できる環境を整えています。
九十九島という複雑な海岸地形と、そこに生息する多様な生物を、バックヤード開放や現地調査に基づく展示、地元の海との直結したプログラムを通じて、他の水族館とは異なる角度から伝えている施設です。
