施設の特徴
赤塚山公園ぎょぎょランドの特徴
豊川水系の淡水生物を約100種・2000匹で見せる
赤塚山公園ぎょぎょランドは、東三河を流れる豊川の生き物に焦点を当てた、地域密着型の淡水魚水族館です。展示は、海の大魚や熱帯の派手な魚ではなく、アマゴ、アユ、コイ、フナ、ドジョウ、カワムツ、両生類、水生昆虫など、川の上流から下流までにすむ身近な生き物が主役。約100種・約2000匹という規模で豊川水系の生物を扱う点は、東三河の自然を学ぶ施設としてはかなり濃く、地域の川をひとつの生態系として見直せるのが魅力です。
河口から上流へ、川をたどるように観察できる展示
展示方法の特徴は、豊川の自然を「河口から上流へ」とたどるように構成していることです。流れのゆるい下流域にすむ魚、石の多い中流域で見られる魚、冷たい水を好む上流域の魚を、水槽ごとに分けて見せるため、同じ淡水魚でも体形や泳ぎ方、すみ場所の違いがよく分かります。豊川水系の自然を再現した水槽では、アマゴやアユが泳ぐ姿も見られ、川魚を単体で並べるのではなく、「どんな環境で暮らす魚なのか」まで想像できるつくりです。
ネコギギの繁殖に挑み続ける保全拠点
飼育・繁殖の面で最も重要なのは、国の天然記念物で絶滅危惧種でもあるネコギギの保全です。ネコギギはナマズの仲間で、三河湾・伊勢湾周辺の河川に限られて分布する日本固有の希少魚。ぎょぎょランドでは、国土交通省設楽ダム工事事務所からの依頼を受け、2018年からネコギギの繁殖に取り組んでいます。2025年にも繁殖が確認され、全長3.5センチほどに育った個体が多数バックヤードで飼育されました。地域の川魚を展示するだけでなく、希少な淡水魚を次世代へつなぐ飼育技術が、この水族館の大きな柱になっています。
身近な川を、外来種や希少種まで含めて学べる
ぎょぎょランドの面白さは、きれいな魚だけを見せるのではなく、豊川の現実をそのまま学びに変えているところです。地元の在来魚に加え、外来種や絶滅危惧種も扱うことで、川の生き物の多様さと、人の活動が生態系に与える影響を自然に考えられます。小さな水槽の中でも、底に潜む魚、群れで泳ぐ魚、石のすき間を好む魚など行動はさまざま。派手なショーに頼らず、地域の川を丁寧に切り取って見せる姿勢が、赤塚山公園ぎょぎょランドならではの魅力です。
