施設の特徴
野生の王国 群馬サファリパークの特徴
国内唯一のスマトラゾウと、国内最大級のホワイトタイガー飼育
野生の王国 群馬サファリパークは、1979年に東日本で初めての本格的サファリパークとして開園した、約100種・1,000頭羽の動物が暮らす動物園です。生物展示で特に注目したいのは、日本では同園のみで飼育されているスマトラゾウです。スマトラ島だけに分布するアジアゾウの亜種で、野生では森林減少や密猟などにより絶滅が危惧されており、国内で実物を観察できる場所として非常に貴重です。さらに、ベンガルトラの白変種であるホワイトタイガーを国内最大級の11頭飼育している点も大きな個性。アミメキリン、ミナミシロサイ、アメリカバイソン、マレーバク、シセンレッサーパンダなどもそろい、大型草食獣から肉食獣、希少な小型哺乳類まで、体の大きさや食性の違いを一度に比較できます。
車で群れの中へ入り、歩いて猛獣を近くで見る展示
展示方法の核は、動物の生活空間へ人が車で入っていくサファリ形式です。アフリカゾーン、アジアゾーン、アメリカゾーン、日本ゾーン、トラ・ライオンゾーンなどを巡る構成で、草食動物が群れで移動する距離感、キリンの首の高さ、サイやバイソンの体量、ライオンやトラが休む姿を、檻の外からではなく同じ地平の目線で観察できます。さらにウォーキングサファリゾーンには「Wild CATS World」があり、ホワイトタイガー、ライオン、チーターなどを歩きながら近くで見られるのも特徴です。エサやり体験バスでは、ライオンが肉に反応する瞬間や、草食動物が口や舌を使って食べる動きを間近に見られ、食べ方そのものが生態観察になります。東日本でいち早く本格サファリとして開園した歴史が、今も「動物を動きの中で見る」展示に生きています。
繁殖・飼育の面では、群馬サファリパークは日本の動物園史に残る実績を持っています。1986年には、日本で初めてアフリカゾウの繁殖に成功し、オスの「タンゴ」が誕生しました。人工施設でのアフリカゾウ誕生は世界的にも珍しい事例として紹介され、その後、日本動物園水族館協会の繁殖賞も受けています。過去にはベゾアールゴート、ベニハシガモ、アダックス、サーバルキャット、オジロジカなどでも繁殖賞を受け、アフリカスイギュウを南アフリカへ無償提供した記録もあります。近年もホワイトタイガーの双子、アフリカライオンの赤ちゃん、アメリカバイソンの赤ちゃん誕生が続いており、迫力あるサファリ展示の裏側に、希少種や大型動物を世代につなぐ飼育技術の蓄積が見える動物園です。
