施設の特徴
シン・マリホ水族館の特徴
ゴギからサンゴ礁まで、水の物語でたどる約200種
シン・マリホ水族館は、「一滴の水から始まる物語」をコンセプトに、川・海・熱帯雨林・陸上環境までをつなげて見せる都市型水族館です。展示生物は約200種・約1500匹と紹介され、広島県の天然記念物であるゴギを含む淡水魚、瀬戸内海の生きもの、サンゴ礁域の魚、クラゲ、熱帯淡水魚、水辺や樹木まわりにすむ陸上生物まで幅広く扱います。旧マリホ水族館で親しまれた渓流水槽を受け継ぎながら、陸の生きものも加えた点が新施設ならではの特徴です。
9つの展示エリアで、水環境のつながりを見せる
展示方法の魅力は、単に水槽を並べるのではなく、一滴の水が川となり、海となり、多様な生息環境を生む流れとして構成しているところです。「あふれる瀬戸内の命」では瀬戸内海の水景を、「うねる渓流の森へ」では広島の川の生物とゴギが泳ぐ渓流を、「たゆたうクラゲ」では浮遊するクラゲの世界を、「輝くサンゴの海」ではサンゴ礁の複雑な地形に集まる命を見せています。さらに、熱帯雨林の川を再現した展示や、陸上生物を扱うエリアもあり、水の存在が魚だけでなく陸の生きものにも関わることを体感できます。
多様な水槽を維持する、都市型水族館の飼育管理
繁殖実績を前面に出す施設ではありませんが、飼育・管理の面では、渓流、瀬戸内海、クラゲ、サンゴ礁、熱帯淡水、陸上生物という性質の異なる展示を一館で維持している点が重要です。ゴギのように冷涼な渓流環境を必要とする魚、ゆるやかに漂うクラゲ、サンゴ礁の魚、植物の多い熱帯淡水環境の生物では、水温、水流、照明、隠れ場所、餌の管理が大きく異なります。季節水槽ではハナゴイ、アケボノハゼ、ルリヤッコなどをテーマに合わせて展示し、生物の状態に応じて内容を調整する姿勢も示されています。
観察イベントで、生きものの見方を深める
補助的な魅力として、季節展示や企画イベントを通じて、来館者が生きものを見る目を育てられる点も見逃せません。旧施設で人気だった「おさかなスクープハンター」のような観察型イベントは、魚をただ眺めるだけでなく、姿や行動の違いを自分で探すきっかけになります。館内では生きものを守るため、フラッシュ撮影などへの配慮も案内されており、観察する側のマナーも含めて学べる構成です。シン・マリホ水族館は、瀬戸内と広島の渓流を軸に、水が育む多様な命を街なかで立体的に味わえる水族館です。
