施設の特徴
響灘緑地グリーンパーク(熱帯生態園)の特徴
日本最大級の蝶と熱帯の動植物が共存する温室
響灘緑地グリーンパークの熱帯生態園は、ガジュマルやトックリヤシ、ラン、バナナ、熱帯スイレンなどの植物が茂る温室の中で、鳥・爬虫類・魚・哺乳類・昆虫をあわせて観察できる生態展示です。特に目を引くのは、日本最大級の蝶として知られるオオゴマダラ。園内では約500頭が舞うとされ、白黒の大きな翅が花や葉の間をゆっくり飛ぶ姿を間近に見られます。カピバラ、コツメカワウソ、オニオオハシ、ケヅメリクガメ、エボシカメレオン、ピラニア、レッドテールキャットなど、熱帯を連想させる生きものもそろい、北九州市内最大の公園の中でも、生物観察の密度が高い温室エリアです。
放し飼いの蝶と、水辺・樹上・陸上をつなぐ展示
展示方法の魅力は、単独の檻や水槽を順に見るというより、熱帯の森に入り込むように歩けることです。高温多湿の温室内に植物が立体的に配置され、オオゴマダラは空間内を自由に飛び回ります。鳥は枝や止まり木、カピバラやカワウソは水辺を意識した環境、魚は池や水槽で見られ、同じ“熱帯”でも樹上・水中・地表で生きものの居場所が違うことが自然に伝わります。滝や洞窟風の水辺展示もあり、植物の葉陰、花の周辺、水の動きまで含めて、生きものの姿を探す楽しさがあります。
卵・幼虫・サナギまで見せるオオゴマダラの飼育
繁殖・飼育の面で特筆したいのは、オオゴマダラを成虫だけで終わらせず、卵から幼虫、黄金色のサナギ、羽化後の成虫まで連続して見せている点です。園内では約1カ月半かけて飼育される流れが紹介され、幼虫の食草であるホウライカガミも育てられています。第2温室では幼虫の食草や多肉植物、第3温室では熱帯フルーツや、幼虫・サナギ・羽化したばかりの成虫を観察できる構成になっており、蝶の美しい成虫だけでなく、命をつなぐための植物管理まで見えるのがこの施設らしいところです。
餌やり体験で、熱帯の生きものの行動に近づく
熱帯生態園では、観察を深める参加型の内容として、コツメカワウソやカピバラの餌やり体験、ヘビとの記念撮影、動物たちのお食事タイムなども行われています。餌を食べる姿は、歯や前脚の使い方、泳ぎや歩き方、警戒心の強さなど、その生きものらしい行動が出やすい場面です。花の上で休むオオゴマダラ、枝にとまる鳥、水辺で過ごす哺乳類、じっと体温を調整する爬虫類を同じ温室内で見比べることで、熱帯の生きものを“かわいい”だけでなく、環境に合わせて暮らす存在として楽しめます。
