施設の特徴
シャボテン動物公園の特徴
150種の動物と1500種のサボテン・多肉植物が同居する生物園
伊豆シャボテン動物公園は、1959年開園の歴史を持ち、国の天然記念物・大室山のふもとで約150種の動物と約1500種のサボテン・多肉植物を見られる施設です。動物では、カピバラ、リスザル、ワオキツネザル、レッサーパンダ、チンパンジー、ラマ、アメリカバク、コツメカワウソ、フタユビナマケモノなど、哺乳類を中心に多様な種がそろいます。なかでもミナミコアリクイは日本での飼育頭数が同園最多とされ、希少なハダカデバネズミを見られる点も特筆できます。植物展示も生物軸の大きな柱で、高さ5mを超える柱サボテン、食用にもなるウチワサボテン、3cmほどの小型種、樹齢約170年の「金鯱」まで、乾燥地に適応した植物の形の違いをまとめて観察できます。
放し飼いとボート観察で、動物の行動に近づく
展示方法の魅力は、動物との距離を縮めながら、行動そのものを見せる設計にあります。園内ではクジャクやリスザルが自由に動き、カピバラやカンガルーなどのエリアに入って観察できるため、歩く、食べる、群れで過ごすといった日常の動きが見えやすいのが特徴です。さらに「アニマルボートツアーズ」では、園内中央の池に浮かぶ大小の島と沿岸をボートで巡り、リスザル、ワオキツネザル、ブラウンキツネザル、ジェフロイクモザル、フラミンゴ、カピバラなどを水上から観察します。国内の動物園では非常に珍しい展示方法で、島ごとに暮らすサル類の動きや、沿岸の動物が水辺をどう使うかを、探検するように見られるのがこの園ならではです。
繁殖・飼育の面では、動物の誕生や成長を来園者が追いやすいことが大きな魅力です。2026年春には、インドタテガミヤマアラシ、ワオキツネザル、ショウガラゴ、キンカジュー、プレーリードッグ、エジプトルーセットオオコウモリなどで赤ちゃんの誕生が相次ぎ、母親にしがみつく姿、巣箱から出始める時期、群れとの関わりが紹介されています。長く続く飼育展示としては、1982年に始まった「元祖カピバラの露天風呂」も外せません。カピバラが湯に身を沈めてくつろぐ姿は、単なる名物イベントではなく、寒い時期の体温維持や群れでの落ち着いた行動を観察できる、同園独自の飼育文化です。サボテン温室でも、地域別の5つの温室で栽培管理された植物が季節ごとに花を咲かせ、春から初夏には約200種3000点の花が順に開くなど、動物と植物の「育てる技術」を両方見られる動物公園になっています。
