施設の特徴
羽村市動物公園の特徴
世界の草原動物から東京の在来種まで出会える動物園
羽村市動物公園、愛称「ヒノトントンZOO」は、1978年に全国初の町営動物公園として開園した、地域に根ざした動物園です。展示動物は、アミメキリンやグラントシマウマ、ホオカザリヅルが並ぶサバンナ園をはじめ、サーバル、シベリアオオヤマネコ、シセンレッサーパンダ、フンボルトペンギン、アメリカビーバー、ワオキツネザル、ミーアキャットなど多彩です。大型草食動物の体の大きさ、ネコ科動物の耳や足のつくり、水辺でくらすビーバーの泳ぎなど、生息環境に合わせた姿の違いを比べながら見られます。さらに、スタディホールでは日本固有種のトウキョウサンショウウオも紹介されており、世界の動物と東京周辺の身近な生きものを同じ園内でつなげて学べる点が、この園ならではの魅力です。
童話と観察を結びつける、親しみやすい展示方法
展示方法の特徴は、動物をただ並べるのではなく、サバンナ園、なかよし動物園、ペンギンエリア、サル山、バードエリア、スタディホールなど、くらし方や観察テーマごとにエリアを分けていることです。園内には童話をモチーフにした「童話ランド」もあり、物語を入口にしながら動物の姿や行動へ目を向けられるつくりになっています。小さな子どもにとっては、動物名を覚える前に「なぜこの鳥は足が長いのか」「なぜこの動物は高く跳ぶのか」といった発見につながりやすい展示です。ニホンザルへのエサやり、モルモットとのふれあいや学習プログラムなども、動物との距離を縮めながら観察の解像度を上げる参加型の体験として機能しています。
レッサーパンダとビーバーの誕生に見る飼育の積み重ね
繁殖・飼育の面では、2024年にシセンレッサーパンダの赤ちゃんが誕生したことが大きな出来事です。これは同園で初めてのレッサーパンダの繁殖例で、親子の状態を見ながらバックヤードでの管理や公開時期を調整し、成長に合わせてお披露目が行われました。同じ年にはアメリカビーバーの双子も誕生しており、親子で泳ぐ姿や子育ての様子が注目されました。全国規模の希少種繁殖で突出する園というより、羽村市動物公園の強みは、身近な規模の園だからこそ一頭一頭の成長や家族関係を継続して見守れることにあります。訪れるたびに、赤ちゃんから若い個体へと変わっていく姿を追えるのは、飼育の丁寧さが展示体験にそのまま表れる魅力です。
