施設の特徴
スマートアクアリウム静岡の特徴
約100種の小さな命を、街なかでじっくり見つめる水族館
スマートアクアリウム静岡は、「暮らしに寄り添うスタイリッシュな水族館」を掲げる都市型の水族館です。44基の小規模水槽に約100種の生きものを展示し、巨大水槽の迫力よりも、色・形・動き・表情を近い距離で観察することに重心を置いています。ハリセンボンやウツボ、テッポウウオ、ドクターフィッシュとして知られるガラ・ルファ、ポットベリーシーホース、ヒトデやウニなど、海水・淡水・小型生物を横断して見られるのが特徴。静岡市中心部で、買い物空間と接続しながらこれだけ多様な生体を観察できる点は、県内でも個性のはっきりした水族館です。
5つのテーマで、生きものの“見え方”を変える展示
展示方法は、単に水槽を並べるのではなく、「眺める」「繋がる」「見つける」「装う」「和む」といったテーマで、生きものの魅力を別々の角度から見せる構成です。額縁のような水槽や円形水槽では、魚の泳ぎ方や体の向きを美術作品のように観賞でき、熱帯の生きものを扱うエリアでは生態系や多様性への理解を促します。三保の松原をイメージした導入部や、ニシキテグリの模様を空間演出に取り入れたエリア、わびさびを表現した和の水槽など、静岡らしさや日本的な美意識を展示デザインに重ねている点も、この施設ならではです。
繁殖した幼魚を展示し、成長の違いまで見せる
繁殖・飼育面で注目したいのは、館内で繁殖したガラ・ルファとポットベリーシーホースの幼魚展示です。生まれたばかりの稚魚は繊細で、餌に慣らす必要があるためバックヤードで管理され、成長後に展示水槽へ移されています。ガラ・ルファは全長約1cmの幼魚約100匹、ポットベリーシーホースは全長約2cmの幼魚10匹が紹介され、親魚と同じ水槽内で仕切りを設けて見比べられる形が取られました。成魚だけでなく、繁殖後の小さな体つきや成長段階の違いを見せることで、飼育技術そのものが展示の一部になっています。
体験を通じて、行動や飼育の裏側に近づける
生きものとの関わりを深めるプログラムも充実しています。バックヤードを含む館内案内では、飼育員が展示水槽や生きものの特徴を解説し、ハリセンボンやヤドカリへの餌やり体験も組み込まれています。テッポウウオが水面上の餌を水鉄砲で撃ち落とす行動を、飼育員の解説付きで観察できる企画は、種の特徴を実感しやすい見どころです。さらに、ヒトデやウニなどを出前水槽で間近に観察する取り組みもあり、見るだけでなく、触れる・比べる・質問することで、小さな生きものの工夫に気づける水族館です。
