施設の特徴
くしろ水族館 ぷくぷくの特徴
釧路の海の入口になる、30水槽の小さな水族館
くしろ水族館ぷくぷくは、全国有数の漁業のまち・釧路に生まれた、魚屋直営らしい海の生き物の水族館です。水槽は約30個あり、マスコットにもなっているフウセンウオ、砂から顔を出すチンアナゴ、ミズクラゲなどのクラゲ類に加え、ピラニア、エボシカメレオン、キタサンショウウオなども展示されています。とくにフウセンウオは、体長2〜3cmほどの丸い体と、お腹の吸盤で岩や海藻にくっつく姿が魅力。キタサンショウウオは環境省レッドリストで絶滅危惧IB類に指定され、釧路市・標茶町では天然記念物にもなっている地域性の強い生き物です。釧路町内で水族館として紹介される施設は限られ、道東の水辺の生き物を身近に見られる点が大きな個性です。
触れる・近づく・動きを待つ展示の楽しさ
展示方法は、大規模なショーよりも「近い距離でじっくり見る」ことに向いています。チンアナゴは水流に向かって砂から体を出し、近づくと引っ込むような臆病な行動が観察の面白さ。クラゲ展示ではミズクラゲを中心に、光の中で漂う姿を見せる演出があり、魚とは違う浮遊感を味わえます。人気のタッチプールでは、ヒトデや貝類、カレイなどに触れられ、週末にはカレイの餌やり体験も行われています。さらにドクターフィッシュの体験もあり、魚を見るだけでなく、皮膚に触れる感覚や生き物の反応から学べる構成になっています。
ミズクラゲの繁殖展示に見える、飼育の裏側
繁殖・飼育面で注目したいのは、ミズクラゲの繁殖を館内で行い、稚クラゲも展示している点です。クラゲはただ水中を漂っているように見えますが、実際には水流、水温、餌、成長段階ごとの管理が欠かせない生き物です。成体だけでなく赤ちゃんの段階まで見せることで、来館者は「きれいなクラゲ」から一歩進んで、クラゲがどのように育つのかを想像できます。季節によって展示生物が変わることもあり、魚屋直営の小型水族館でありながら、地域の海の生き物と飼育現場の工夫を近くで感じられるのが、ぷくぷくならではの魅力です。
