施設の特徴
大分マリーンパレス水族館「うみたまご」の特徴
大分の海を映す大回遊水槽と、国内でも珍しいハセイルカ
大分マリーンパレス水族館「うみたまご」は、豊後水道や別府湾の海の生きものを軸に、魚類から海獣まで幅広く展示する水族館です。水量1,250トンの大回遊水槽では、サメやエイを含む約90種1,500尾の魚が暮らし、大分の海に広がる多様な魚群を大きなスケールで観察できます。海獣ではセイウチ、トド、アゴヒゲアザラシ、ゴマフアザラシ、ハイイロアザラシ、バンドウイルカ、ハセイルカなどを飼育。なかでもハセイルカは大分近海でも見られるイルカとして紹介され、国内の水族館で見られる例はうみたまごだけとされる特筆性の高い展示生物です。
世界初の回遊型水槽と、生きものに近づく展示
展示方法の代表は、中央の擬岩を魚たちが回る大回遊水槽です。この回遊型水槽は、同館が世界で初めてつくった形式として紹介されており、大型魚と小型魚が共存しやすい岩場、水の流れ、複数方向から観察できる動線によって、見る場所ごとに魚群の印象が変わります。サンゴ大水槽では、大分県南に生息するサンゴと魚を組み合わせ、人工照明下で育つサンゴの色彩とナポレオンフィッシュなどの泳ぎを同じ空間で見られます。屋外の「あそびーち」では、イルカやペンギンなどの生きものを近い距離で観察でき、体の大きさ、動きの速さ、休む姿まで感じやすい展示になっています。
セイウチとサンゴに見る、命をつなぐ飼育技術
繁殖・飼育技術では、2024年に同館初となるセイウチの赤ちゃんが誕生したことが大きな出来事です。雌のセイウチを飼育していたうみたまごは、鳥羽水族館とのブリーディングローンにより繁殖に取り組み、エコー検査で妊娠を確認しながら出産へつなげました。国内飼育数が限られるセイウチにおいて、園館同士が協力して命をつなぐ取り組みは重要です。また、サンゴ大水槽では大分県南のサンゴを人工照明下で日本で初めて繁殖させた実績が紹介されています。魚群の迫力、海獣との近さ、サンゴやセイウチの飼育繁殖までを一体で感じられる点が、うみたまごならではの魅力です。
