施設の特徴
広島もとまち水族館の特徴
約200種3,000点を、8つの「生命の舞台」で見せる
広島もとまち水族館は、魚類だけでなく両生類・爬虫類などを含む約200種3,000点の生きものを展示する都市型水族館です。ニシキゴイ、エボシカメレオン、キオビヤドクガエル、ピラニア・ナッテリー、ミズクラゲ、チンアナゴ、オオグソクムシ、トビハゼ、カエルアンコウ、ニシキテグリ、ハナヒゲウツボ、アジアアロワナ、ポリプテルスなど、淡水・海水・陸上性の生きものを幅広く扱っています。大型海獣や大水槽の迫力で見せる施設ではなく、生きものの色、形、動き、隠れ方を空間ごとにじっくり見せる構成が特徴です。高知県のむろと廃校水族館から来たアカウミガメの若い個体のように、成長過程そのものを観察の楽しみにできる生きものも紹介されています。
舞台美術と水槽設計で、生きものの見え方を変える
展示方法の核は、「水といのちのミュージアム」というコンセプトのもと、館内を8つのシーンに分けて構成していることです。延床面積約2,700平方メートルの空間に66基の水槽を配置し、洞窟、森、白い静寂の空間、サンゴ礁、和の美意識を取り入れた海中世界など、舞台美術のような演出で生きものを見せています。なかでも「White」は、明るく白い空間の中で水槽の反射を抑え、生きもの本来の体色を際立たせる展示として紹介されており、全国的にも珍しい空間設計とされています。「Coral」ではテーブル型水槽を上からのぞき込めるため、魚が餌に反応して寄る様子や、大きな生きものを避ける動きなど、横から見るだけでは気づきにくい行動が見えやすくなっています。
飼育の裏側を開き、生きものを支える技術まで伝える
繁殖実績を大きく掲げる施設ではありませんが、飼育・管理の工夫を来館者に伝える取り組みが始まっています。バックヤードツアーでは、普段は見えない水槽機材や人工海水づくり、生きものへの餌やりなどを飼育員の解説とともに知ることができ、展示水槽の美しさを支える日々の作業に目を向けられます。ガラ・ルファが手の角質をついばむドクターフィッシュ体験、アコヤ貝から真珠を取り出す体験、館内各所で生きものの解説や飼育員コメントを読みながら巡るスタンプブックもあり、生物を「眺める」だけでなく、体のつくり、食べ方、飼育環境への関心につなげる仕掛けが用意されています。口コミでも、コンパクトながら展示に工夫があること、アート性の高い空間、珍しい生きものや丁寧につくられた水槽が印象に残る点が語られており、広島もとまち水族館は生きものと空間演出を重ねて楽しむ新しいタイプの水族館です。
