施設の特徴
太地町立くじらの博物館の特徴
小型鯨類を多種で見比べられる、鯨類専門の水族館
太地町立くじらの博物館は、クジラとイルカを主役にした、博物館と水族館が一体になった施設です。展示生物の特筆点は、バンドウイルカやカマイルカだけでなく、コビレゴンドウ、オキゴンドウ、ハナゴンドウ、マダライルカ、スジイルカ、カズハゴンドウ、シワハイルカなど、小型鯨類を多種にわたって観察できることです。なかでも海洋水族館マリナリュウムでは、世界的にも極めて珍しいアルビノのバンドウイルカが飼育展示されており、白い体と赤みを帯びた目という特徴を間近で見ることができます。太地町が古式捕鯨発祥の地として知られることもあり、単にイルカやクジラを眺めるだけでなく、鯨類の体のつくり、行動、種ごとの違いを専門的に学べる点がこの施設の固有性です。
自然の入り江とトンネル水槽で、泳ぐ姿を立体的に見る
展示方法では、自然の入り江を仕切ってつくられた大きな自然プールが大きな特徴です。クジラショーエリアは約50m×210mの広さを持ち、ゴンドウクジラの仲間が海とつながる景観の中で泳ぎ、ジャンプし、体の大きさや運動能力を見せます。屋内水槽だけでは伝わりにくい、海面を進むスピードや呼吸のタイミング、個体ごとの動きの違いを感じられるのが魅力です。マリナリュウムのトンネル水槽では、スジイルカやマダライルカ、シワハイルカなどを横や頭上から観察でき、模様、吻の形、泳ぎ方の違いを比較しやすくなっています。口コミでも、クジラやイルカとの距離の近さ、自然の海を使ったショーの迫力、ふれあい体験の印象深さがよく語られています。
飼育・ふれあい・研究資料で、鯨類を深く知る
繁殖・飼育の面では、複数種の小型鯨類を継続して飼育し、個体ごとの特徴を公式に紹介している点が重要です。コビレゴンドウの大きな頭、ハナゴンドウの白い傷跡、カズハゴンドウの歯の多さ、シワハイルカの歯の細かな構造など、解説は分類名だけでなく、生態や形態の違いに踏み込んでいます。イルカにタッチ、餌あげ体験、カヤックでクジラを近くから観察するプログラムなどもあり、見るだけでは分かりにくい体の大きさ、口の中の違い、呼吸音、動きの力強さを体感できます。館内には鯨の生態や捕鯨文化に関する資料、骨格標本、実物大模型もそろい、体長15m級のセミクジラ骨格標本のように、現生個体だけでは伝えきれないクジラのスケールも学べます。生きた鯨類の飼育展示と、標本・資料による学習がつながっていることが、太地町立くじらの博物館ならではの魅力です。
