施設の特徴
草津熱帯圏の特徴
爬虫類の迫力と熱帯動物の多様さを、高地の草津で楽しめる
草津熱帯圏は、草津温泉にある動植物園で、観光情報では「日本で最も高い場所にある動物園」と紹介される個性的な施設です。とくに存在感が大きいのは爬虫類で、ワニ、ヘビ、カメ、トカゲの仲間を中心に、関東周辺でも屈指の種類数・飼育数を見られるのが魅力です。マレーガビアルのような大型ワニ、アミメニシキヘビやボアコンストリクターなどの大型ヘビ、マタマタやカミツキガメといった個性の強いカメ類に加え、カピバラ、リスザル、コモンマーモセット、オニオオハシ、フラミンゴ、古代魚の仲間など、熱帯・亜熱帯の生きものが幅広く展示されています。温泉地の動物園でありながら、主役はあくまで「熱帯の生物多様性」です。
温泉熱のドームで、熱帯の空気ごと生きものを見せる
展示方法の核になるのは、全高約15mの熱帯大ドームです。温泉熱を利用して熱帯に近い環境をつくり、来館者はドーム内を歩きながら、ワニが水辺でじっと潜む姿、鳥が止まり木で過ごす様子、カピバラが水辺で休む姿などを、いくつもの角度から観察できます。一般的な檻や水槽を順番に見るだけでなく、湿度や植物、音、においまで含めて「熱帯の空間」に入っていく感覚があるのが特徴です。昆虫館では標本やヘラクレスオオカブトなども見られ、屋外の猿山やラマ舎、ふれあい館と合わせて、爬虫類・哺乳類・鳥類・昆虫を比較しながら見られる立体的な展示になっています。
温泉地ならではの飼育環境と、ふれあいで伝わる動物管理
繁殖・飼育面で注目したいのは、草津の寒冷な高地で、熱帯・亜熱帯の動物を飼育し続ける環境づくりです。温泉熱を活かしたドームは、単なる建物ではなく、爬虫類や熱帯性動物に必要な暖かさを保つ飼育設備でもあります。過去には同園で育ったシャムワニが長く飼育され、剥製として展示されているほか、カピバラの赤ちゃん誕生が紹介されたこともあり、生きものを長く見守る施設としての蓄積が感じられます。カピバラふれあいひろば、ヘビとの記念撮影、ミニブタやモルモットなどとのふれあいでは、動物の体調や安全に配慮しながら距離を縮める体験が用意され、来館者は「見る」だけでなく、体温、重さ、質感、動きから動物の生きた魅力を受け取れます。
